桜咲車両工場ブログ支区

桜咲車両工場の別館。 工作記録を中心に、名古屋から鉄道まみれの日々をお送りします。

キハ183系 ラストメンバーを揃える
気が付けば3ヶ月も空けてしまいました。あまり時間もとれず工作は少しずつしか進んでいませんが、お見せできる進捗がすこし溜まりましたので、記事化していきたいと思います。

さて、前回記事に引き続き2024年にTOMIXから発売された「<97959>キハ183系特急ディーゼルカー(さよならキハ183系オホーツク・大雪セット」を弄って行きたいと思います。


2023年3月ダイヤ改正の直前に残っていたキハ183系は25両(5200番台を除く)。
キハ183形が11両、キハ182形が9両、キロ182が5両の陣容で。所定の4両編成のほか、増結21号車を加えた5両編成での運行も行われていました。

リバイバル新特急塗装を含むラストラン編成は別途整備しますので、今回は復刻塗装を含まないHET車のみの4両・5両編成を組成することとしました。


整備にあたり最も気になっていたのが青色の色味。
写真に写すには非常に難しいのですが、製品は紫色に寄った色味に見えます。
光線状態によって見え方も写真映りも違って悩ましいところですが、パッと見の印象がどうしても違うので、今回の整備にあたって調色のうえ塗りなおすことにしました。




基本的には「青色意外」は元の塗装を生かすこととしてマスキングし、調合した苗穂ブルーにて塗装しています。写真に撮ると函館ブルーに見えてしまうのですが、実際にはもう少し薄い色味の青色になっています。


先頭部を塗りなおすということはHETロゴも塗りつぶしてしまいますので、KitcheNさんのインレタを転写。トレジャータウンさんのATS表記や最高速度標記なども入れています。

ラストランセットからは先頭車2両を持ってきて8564・9562を設定、4559(手前から2両目)は旧ロット2550番台車を塗りなおし、1503(一番奥)は単品ジャンクを拾って来て設定しました。


ラストランセットの183形はHETの塗り分け位置が正規化されたのも特徴的ですね。ずっと集めてきていた身からすると、本当に”ようやく”です。
4559・1503は屋根の接着によりオデコの塗り分け線を正規化しています。


▲(左)旧ロット2550番台から錬成した4559、(右)塗りなおしのみの1503

4559は旧ロットの2550番台から改造。ヘッドマークの小型化、前面手すりの別体化などを行っています。
というのも、旧ロットでは前照灯ユニット脇の手すりモールドが省略されているなど、最新ロットと比べると若干デフォルメされた状態になっています。
というわけでヘッドマークの小型化で貫通扉の交換など手を加える部分がありましたので、一緒に手すりを植えてみることとした次第です。

1503の方は屋根を接着し、オデコの塗り分けを正規化したくらいの加工となっています。



ひとつだけ気になったのは車内。
というのも1500番台は便所の大型化などで客室が狭くなっていますが、製品は改造前の座席配置のまま。とはいえ便所などを再現しても外からは見えないので、仕切り部分にプラ板で壁を立ててやることで簡易的に再現してみました。
赤いシートの腰掛に、アイボリーの壁と水色の仕切り扉の組み合わせがいい雰囲気になってくれました。
車体をかぶせて側窓からのぞき込む分には「それっぽく」見えてくれます。

 
▲2023.3.5下りオホーツク3号

という訳で、「少し」という割には色々手を加えたような形になってしまいましたが、リバイバル塗装車を含まない最末期の4両・5両編成が完成しました。
惜しまれるのは、中間車が7550台番台で揃った今回の編成では「動力車の設定ができない」こと。ラストランセットでは500番台にM車が設定されているので、7550番台車だけの編成には動力が組み込めません。これをやるにはプレ値が付いている7550番台「北斗」セットを入手してこなければならない(かつ、動力を抜けば北斗は組めなくなる)ため、あまり現実的なやり方ではありません。

入手タイミングが限られるようですが、7550番台の動力カバーを頒布されている方もいるようなので、しばらくはヤードの賑やかしとして活躍させつつ、いずれ動力化してあげられればと思います。


~おしまい~


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