桜咲車両工場ブログ支区

桜咲車両工場の別館。 工作記録を中心に、名古屋から鉄道まみれの日々をお送りします。

名鉄キハ10形気動車を作る~その2
名鉄キハ10形製作記の第2回です。



前回記事にて車体長延長まで作業が完了しました。
車体長を延長すれば、当然ながら窓数も増加します。
このあたりの作業から触れていきたいと思います。
今回は種車の屋根形状の都合から冷房車を作成することになるため、非冷房だった初期車(11~13号車)ではなく増備車の14~16号車がモデルとなります。
側面窓の配置は点対称で、4枚+5枚の構成となっています。さらに4枚並びのうち運転台寄りの1
枚は長さが若干短いという代物(窓サイズが基本的に870mmに対し、当該の窓だけ750mmの模様)。
色々制約はあったのでしょうが「なぜ共通にしなかったのか…」と恨み節を吐きつつ元の窓を割れないように慎重に削いでいきます。
約0.8mm削ぎ落としたら、プラ棒を使って窓枠を再生。歪ではありますがなんとか再生できたはず…です。

また、実車写真をよく見ると窓枠同士の間は車体色で塗られていますので、窓枠をマスキングして「名鉄スカーレット」にて塗ってあります。


車体の方は前回でほとんど出来上がっていますので、信号炎管と排気管、名鉄アンテナを取り付けたら一気に塗装行程を進めていきます。

車体はGM28番「アイボリーB(旧:西武アイボリー)」とGM101番「スカーレット」。
屋根上は当工場お馴染み「GM9番」+「GM14番」の組み合わせです。
屋根色の9番を吹いた後、写真のような感じでマスキングを行い冷房装置・ベンチレータを14番で塗装しています。

排気管は適当なランナーの断面中央に穴を開けて再現してみました。
くりはら田園鉄道若柳駅の保存車の写真なども参考にさせていただきつつ、位置は合っていると思うのですが、排気管自体を上から見た写真は皆無で、意匠がこれであっているのかは不明です…



車体が塗れたら窓の取付けです。
前面窓はタミヤの透明プラバンをセメダインEXクリアにて固定。
初めて使用しましたが、硬化後はそこそこの強度を保ってくれているので、とりあえず満足しています。

また、同車はシルバーの窓枠も特徴的ですので、細かくマスキングの上で塗装にて窓枠を再現です。
シルバーのテープを細く切ってという案も考えましたが、良いものが見つけられなかったため結局は力業で塗装する方法になってしまいました。。。


例によって塗装工程が進むと写真が一気に減ります(苦笑

ここまで来たら、後は動力の組み込みと最終組み立てですので、それを製作記最終回としたいと思います。

~つづく~

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