桜咲車両工場ブログ支区

桜咲車両工場の別館。 工作記録を中心に、名古屋から鉄道まみれの日々をお送りします。

続、留萌本線積み残し事件
昨日、土曜日は、楽器屋に行ってきました。
なぜかというと…

ついに!!

バスクラ(バスクラリネット)!!

購入です!!!!!!!11
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B.クランポンのC-26、定価65万1千円のものです。
もちろんフェア中の割引や諸々があり…
いくらか安く買えました。

クランポン・ジャパンにすら、全国にどこにもない、と言わせたこのC-26。フランスで再生産中とのことで、諦めていたのですが、買えてよかった。
教えてくださった先輩に感謝です。
そして、資金を貸してくれた両親にも感謝。
要するに、これからしっかりアルバイトして返済するってこと。orz


先日書いた、留萌本線の積み残し事件の続報です。
記事自体は、私が日記を書いた翌日に発表されていたのですが、書くのは今日になりました。

で、詳しいことは下のリンクの記事を読んでください。
URL]

またあそこの新聞社ですか。
2005年12月の特急いなほ脱線事件の時も、当該列車の運転士に対し、「風の息吹を感じていれば脱線事故を起こす事はなかっただろう」というような主旨の記事を堂々と書いていたところですね。
今回もまた、おかしな発言をしている方を擁護し、JRバッシングに回ったようです。

できれば記事を別ウィンドウで開きながら読んでいただければと。

まず、一つ目。
>定員74人(座席数とつり革の数)の車両
まず、鉄道車両の定員というのは、座席数とつり革の数から計算されていない。というよりか、道内の気動車につり革は付いていない。また、道内を走る普通気動車で、定員が74人の車両は存在しない。

キハ40型 98人
キハ54型500番代一般車 100人
キハ54型500番代礼文用車 64人
CR-70(ふるさと銀河線用車両、廃止済み) 102人

道内を走る主な気動車と定員を挙げてみた。
留萌本線では、全ての列車がキハ54型で運転される。したがって定員は100人だ。最初の報道では、定員が64人と発表されている。したがって、たまたま礼文用の車両が運用に入ったため、車体表記から定員64人とほうどうされたのであろう。キハ54型の礼文用と一般用では何が違うのか。はっきり言って違いはほとんどない。この36人もの定員の違いは、定員表記の方法の違いである。優等列車用車両というのは、全員が着席した状態を定員としている。したがって、通路・デッキ等に立てる人数に大差はないので、一般用・礼文用の間に実際の定員の違いはほとんどないといっても過言ではないだろう。

二つ目。
>すし詰め列車
「すし詰め列車」という項目を計算していただきたい。
秩父別駅で55人全員が乗り込んだ時点で134人。記者が2人いたとしても136人である。
端数の人数は日によって変動するから計算してもしょうがなく、おおむね乗車率130~140%程度である。はたして、これはそこまでひどい数字なのだろうか?
目安によると、
乗車率150%でも、肩が触れ合う程度で楽に新聞が読める、となっている。
大都市近郊に住んでいる方なら乗車率が150%でも羨ましいぐらいだろう。
身近な話で申し訳ないが、東急田園都市線なんて最たるものだ。バイトのサービススタッフが1両あたり1~2人ついて、押し込んで押し込んでやっと発車できるのである。正確な数字は調べてないのでアレだが、あれは200%近くに達しているのではないだろうか。
そのような列車が存在し、通勤・通学をしている中で、130~140%程度の乗車率ですし詰め、というのはあまりにも非常識である。通学している高校生が言っているのであれば多少は仕方がないのかな、とも思えるが、この記事を書いたの全国紙の記者である。その感性は非常に疑い深い。

3つ目。
深川市内の高校の教頭の発言。
通学生徒が30人増えたからといって、車両を1両増結しろ、というのは物を知らないにもほどがある。
まず、朝の増毛発深川行きは、おそらく増毛駅で滞泊しているのではないだろうか。早朝・深夜に増毛~留萌の運用はないためである。すなわち、朝の当該列車を2両編成にする場合は、増毛行き最終列車を2両編成にすることとなり、空気輸送、輸送効率の低下、化石燃料の無駄遣いとろくなことはない。
また、途中で増結するのも、駅員以外に係員を必要とするため、人件費がかかり、現実的ではない。留萌線には峠下・留萌でしか上下列車を交換することができないため、増発も困難である。
この教頭先生は、自身の学校の生徒がマナーが悪い、という負のイメージにより、学校の人気が落ちる事を懸念しているのでは、とどうしても考えたくなってしまうのである。


自分は、今回の事件は完全に高校生らのマナーが悪かったのでは、と考えている。
込んでいる事がわかっているのだから、自分達で協力して中へ詰めるだとか、荷物を床におかない、だとかできるはずである。極論を言わせて貰えば、今まで親の運転する車や自転車だけで育ってきた人間が、何のマナー教育すら受けずに鉄道を利用するからこうなるのである。

乗車率が130~140%であれば、外から押し込む必要もなく、乗客同士が詰めあえばなんとかなるのではないか。ロングシートだろうがクロスシートだろうが関係ない。定員の問題である。
したがって、JR北海道には、このような筋違いな報道や、要望(要求?)に屈せず、当初の姿勢を崩さずに頑張って欲しい。
今回の高校生の言い分や高校側の生徒の発言をなぜか信用しきった発言には怒り心頭です。こいつら全員首都圏の電車に押し込んでやりたいくらいです。全く勘違いも甚だしい。

折しも、春の交通安全運動の期間中にクローズアップされたこの事件。
これをきっかけに、全国の交通機関におけるマナーを見直し、より良い交通社会を築いていけたら、なんて思います。とにかく、人の事をとやかく言う前に、自分のマナーはどうなんだ?ってことですね。
みなさん、時々でもいいので、自分の行動を振り返り、それが外から見たらどう見えるのか考えてみてください。もちろん自分も。


そして、最後にひとつだけ言わせてください。
所詮新聞社なんて叩く相手が見つかればそこに便乗してればいい、というものなんですね。
今回は詳しく調べてみたので、いつも以上に痛感しました。

やはりニュースを鵜呑みにするのは絶対にやめましょう。

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