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桜咲車両工場ブログ支区

桜咲車両工場の別館。 工作記録を中心に、名古屋から鉄道まみれの日々をお送りします。

東武特急スペーシアXと日光・鬼怒川旅行~その3(終)
日光・鬼怒川旅行編、最終回です。
日光と言えば日光軌道線。中禅寺湖も華厳の滝も東照宮もありますが、やはり日光軌道線。
運行当時から観光名所として有名だった同地で、古河電工の通勤・貨物輸送も行っており、電気機関車が貨車を牽いて大通りの中心(しかも結構な急坂!)を走っている姿には心惹かれるものがあります。

▲東武日光駅前で保存・展示されている100形109号車

東武日光駅前に保存されている109号車は日光軌道廃止後に岡山電気軌道に譲渡され活躍していた車両で、2020年3月からこの地で保存・展示されています。

遠目にも綺麗に整備された車両が駅前で出迎えてくれるのは嬉しいですね。
現役当時の位置からは若干ずれているはずですが、それに近いところに残っているのもまた良きポイントです。


100形とともに活躍した2連接の200形は203編成が東武博物館に保存されています。
日光行きの前日、久々に東武博物館に寄ることができたので100形に会う前にと200形の姿を拝んで来たのでした。

路線延長10.6km、車両も100形10両、200形6両という陣容で決して大所帯ではないものの、両形式が廃止後56年経ってもそれぞれが残されて今でも見られるというのは、なかなかに珍しいのではないでしょうか。



日光では一応観光ということで東照宮へお参りして来たのですが、行くならばまずはここから…ということで神橋バス停でバスを降り、歩道から神橋を眺めます。
夏真っ盛りで藪も成長し放題。ちょうど中央付近で草がこんもりしている部分に日光軌道線の橋台が残されています。東照宮の森をかすめ、赤色の神橋を横に見つつ大谷川を渡って来る軌道線…今も残っていたらちょっとした観光スポットになっていたかもしれません。

この写真のちょうど真後ろあたりに3階建ての土産屋兼レストランがあり、2階・3階は神橋に向かってガラス張りになっています。現役当時の写真を探すと、当時は2階建てくらいの建物…のように見えますが、もし路線が残っている内に建て替わっていれば、3階レストランからの眺望は「トレインビュー」的に売り出せるものだったかもしれませんね。

そんな訳で夏の日光・鬼怒川温泉旅行編、これにて終了です。
これ以降は折角なので前回訪問時ー2009年に撮影した写真を掘り返したところ、見事に「6050系だらけ」で非常に懐かしくなり、それらの写真をアップしてみたいと思います。


高架の複々線を爆音で駆け抜けてくる6050系6連の区間快速。青帯orエンジ帯の通勤車に対し、朱色+オレンジ色の車体色は優等列車として一目で見分けられる区分けでした。
内側線を後ろから追いかけてくる20000系が写りこんでいますが、この形式が6050系を置き換えて日光・鬼怒川周辺を闊歩するようになるとは想像だにしませんでしたね…


今や3台ものSLの棲息地となった下今市。当時は電留線に350系が停まっていました。

「東武日光」「(新藤原)」「会津田島」と3段標記になった行先表示も6050系くらいでしか見ない表示でしたね。

写真の順番がバラバラですが、併結直前の6050系から6050系を望みます。
この時は確か東武日光から乗って来て、その列車が下今市で待ち受けていた列車に併結する…という順番だったような気がします。


こちらは「特急連絡」の6050系。
鬼怒川温泉からの「特急きぬがわ」に接続するべく東武日光から来た列車ですね。
改めて調べると6050系による特急連絡は2009年6月6日のダイヤ改正で普通列車化により消滅したようで、これを撮影したのが2009年4月ですから、本当にギリギリだったようです。(それを狙っていった訳ではなかったはず


485系「きぬがわ」編成の写真も残っていました。(この列車に乗って下今市で下車、特急連絡を撮影した模様)
この形式も2006~2011年と以外と5年ほどしか運用されなかったようです。3000番台のような顔つきでなかなか恰好良かったのですが、東日本各線区からも485系が引退する中で、この列車だけ485系で残しておく訳にいかなかったでしょうね。(そう思うと、今は知ってる253系も大概な気がして来ます…


ちなみに、今夏の旅行で遭遇した野岩鉄道所属の61102Fには2009年の東武日光で遭遇していました。いや、あなた野岩鉄道所属ですよね…?という感じですが、3社の6050系が共通運用だったということで、こういうことも往々にしてあったのでしょう。

15年前の自分に「もっと撮っておけ(&まともなアングルで撮っておけ)」と言いたくなりますが、まだ比較的写真が残ってる方でした(苦笑

なんとなく8000系・6050系が主力、10030系あたりで新型のイメージとなり、30000系でカッコイイ東武電車が出てきたというイメージで固定されてしまっている自分にとって、複々線区間では50000系列が走り回り栃木エリアには20000系改造車、特急もN100系なんて最新型が入って来る…ということで15年前の記憶が一気に更新されるような旅行でした。

TOMIXのスペーシアXも購入し、しばらくは東武熱が再燃しそうです。

~おしまい~
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