鉄道ジャーナル詩1987年9月号(No.251)のP.58~59に掲載された表題の『食堂車の新しい使い方教えます!●スシ24形 異常のデビュー』記事。
1988年の青函トンネル開業・北斗星運転開始を目前に控え、サシ481形から改造されたスシ
24形を用いた団体臨時列車を紹介する記事だったのですが、この編成がなかなかのインパクトでずっと頭から離れませんでした。
※気になる方は是非古書店等で探してみてください。
札幌~トマム間で運転された同列車(9414レ)はスシ24形3両をスハフ14で挟んだ5両、それを国鉄色のDD51が牽引するという、北斗星運行開始前でなければ実現できない編成。
悲願の東京~北海道直通列車に投入する前の車両を臨時列車で使ってしまう、という大胆さも今時ではなかなか考えられないですし、副題通りまさに「異常のデビュー」です。
そんな訳で某スティックやら吊るしの単品ジャンク車両を探すこと数年、ようやく種車が揃ったので編成を組めるよう工作を行いました。

1988年の青函トンネル開業・北斗星運転開始を目前に控え、サシ481形から改造されたスシ
24形を用いた団体臨時列車を紹介する記事だったのですが、この編成がなかなかのインパクトでずっと頭から離れませんでした。
※気になる方は是非古書店等で探してみてください。
札幌~トマム間で運転された同列車(9414レ)はスシ24形3両をスハフ14で挟んだ5両、それを国鉄色のDD51が牽引するという、北斗星運行開始前でなければ実現できない編成。
悲願の東京~北海道直通列車に投入する前の車両を臨時列車で使ってしまう、という大胆さも今時ではなかなか考えられないですし、副題通りまさに「異常のデビュー」です。
そんな訳で某スティックやら吊るしの単品ジャンク車両を探すこと数年、ようやく種車が揃ったので編成を組めるよう工作を行いました。
スハフ14-500は(10-1326)利尻セットが発売された頃にAssyで揃えてあったのですが、間に挟まれるスシ24形がなかなか集まらず。24系寝台車自体はジャンクでもよく刺さっていますが、いざ探し始めるとこれがなかなか揃いません。
見つけてもTOMIXだったりトワイライト用だったり…ということで初期の北海道車を再現している「KATOの旧製品」に絞って揃えるのはなかなか至難でした。
さて、この列車に繋がれた3両のスシ24形、連結されていたのは501~503の3両だったことが記事中でも触れられています。このうち、模型で再現しようとすると解決しなければならないのがスシ24-503の存在です。
最大8両が登場したスシ24形500番台のうち、503(北海道)・504(東日本)の2両にのみ屋根上に大型ベンチレーターが搭載されていました。
▲たまたま撮影していた504番の屋根上
KATOの旧製品は501番として製品化されていますので、当然ながらベンチレーターは再現されていません。ベンチレーターが再現されているTOMIX製品などはそもそもバラシで入手することも困難ですし、3両繋げたスシ24がそれぞれメーカーが異なると、それこそ模型的に統一感が失われてしまうため、なんとかKATO製スシ24で揃えて再現をしたいところ…
というわけで、KATOスシ24-501を種車としつつ屋根上にベンチレーターを搭載して再現をすべく
作業を進めることにしました。
さすがに図面的な詳細位置までは分からないので、写真や製品化されている504号車(TOMIX)などを参考にしつつ取付穴を開口しました。
ベンチレーター本体はパーツボックスから選んできたもので、クモハ165のオデコに載っている大型角形ベンチレーターです。実車では車両側面側のカバーが下端に向かって延長されていて、正面から見てスソの長さが左右非対称になっている(実車写真参照)ので、正確には違うのですが、雰囲気は出ていますので充分でしょう。
仮載せしてみたのがこちらの写真ですが、位置はいい感じです。
このままでも雰囲気は出ているのですが、実車は枕木方向車両外側に下駄がはかされベンチレーターが水平になるよう設置されていますので、さすがにそこは再現してあげたいと思います。
ベンチレーターの足位置に合わせてプラ棒から切り出した小片を接着し、水平を整え…
再びベンチレーターを仮載せしてみたのがこちら。
水平に搭載される大型ベンチレーターを再現することができました。
他の車両と合わせて屋根・屋根上機器を再塗装した後がこちら。
スシ24が3両も繋がっていますが、一目見て503号車と分かる特徴を再現することができました。
スシ24形のスハフ14との連結側にはKATOボディマウントカプラーをねじ止め。
当工場のボディマウントTN化の時と同様、φ1.2mmの穴を開けM1.4の皿ねじで固定しています。
両面テープで仮止めしつつ高さを見たところ、スペーサーなどを噛ますことなくそのままネジ止めするだけでカプラーを固定することが出来ました。
当然ながら台車から生えているカプラーポケットは切り落としてボディマウントカプラーと干渉しないようにしてあります。
※割と不精なので、スシ24同士の連結面間は台車マウントカプラーのままにしてあります。
続いてスハフ14側は…ほとんど工作はなく、印刷された車番を落として新たな車番を転写、20年以上前のTOMIXJRマークインレタを戸袋部分に転写してJR化後の姿とします。
KATOの14系500番台の回転式テールサインは大雪・天北等の絵幕しか入っていませんので、ペンギンモデルのステッカーから「臨時」幕を切り出し、貼り付けました。
北海道であれば時代に拘らず色々手を出す悪い癖ではありますが、青函トンネル開業前夜の臨時列車をラインナップに加えることが出来ました。
アルファコンチネンタルエクスプレスやフラノエクスプレスなどとともに、「石勝高原」を目指す臨時列車として運転会で活躍させてあげたいと思います。
~おしまい~
見つけてもTOMIXだったりトワイライト用だったり…ということで初期の北海道車を再現している「KATOの旧製品」に絞って揃えるのはなかなか至難でした。
さて、この列車に繋がれた3両のスシ24形、連結されていたのは501~503の3両だったことが記事中でも触れられています。このうち、模型で再現しようとすると解決しなければならないのがスシ24-503の存在です。
最大8両が登場したスシ24形500番台のうち、503(北海道)・504(東日本)の2両にのみ屋根上に大型ベンチレーターが搭載されていました。
▲たまたま撮影していた504番の屋根上
KATOの旧製品は501番として製品化されていますので、当然ながらベンチレーターは再現されていません。ベンチレーターが再現されているTOMIX製品などはそもそもバラシで入手することも困難ですし、3両繋げたスシ24がそれぞれメーカーが異なると、それこそ模型的に統一感が失われてしまうため、なんとかKATO製スシ24で揃えて再現をしたいところ…
というわけで、KATOスシ24-501を種車としつつ屋根上にベンチレーターを搭載して再現をすべく
作業を進めることにしました。
さすがに図面的な詳細位置までは分からないので、写真や製品化されている504号車(TOMIX)などを参考にしつつ取付穴を開口しました。
ベンチレーター本体はパーツボックスから選んできたもので、クモハ165のオデコに載っている大型角形ベンチレーターです。実車では車両側面側のカバーが下端に向かって延長されていて、正面から見てスソの長さが左右非対称になっている(実車写真参照)ので、正確には違うのですが、雰囲気は出ていますので充分でしょう。
仮載せしてみたのがこちらの写真ですが、位置はいい感じです。
このままでも雰囲気は出ているのですが、実車は枕木方向車両外側に下駄がはかされベンチレーターが水平になるよう設置されていますので、さすがにそこは再現してあげたいと思います。
ベンチレーターの足位置に合わせてプラ棒から切り出した小片を接着し、水平を整え…
再びベンチレーターを仮載せしてみたのがこちら。
水平に搭載される大型ベンチレーターを再現することができました。
他の車両と合わせて屋根・屋根上機器を再塗装した後がこちら。
スシ24が3両も繋がっていますが、一目見て503号車と分かる特徴を再現することができました。
スシ24形のスハフ14との連結側にはKATOボディマウントカプラーをねじ止め。
当工場のボディマウントTN化の時と同様、φ1.2mmの穴を開けM1.4の皿ねじで固定しています。
両面テープで仮止めしつつ高さを見たところ、スペーサーなどを噛ますことなくそのままネジ止めするだけでカプラーを固定することが出来ました。
当然ながら台車から生えているカプラーポケットは切り落としてボディマウントカプラーと干渉しないようにしてあります。
※割と不精なので、スシ24同士の連結面間は台車マウントカプラーのままにしてあります。
続いてスハフ14側は…ほとんど工作はなく、印刷された車番を落として新たな車番を転写、20年以上前のTOMIXJRマークインレタを戸袋部分に転写してJR化後の姿とします。
KATOの14系500番台の回転式テールサインは大雪・天北等の絵幕しか入っていませんので、ペンギンモデルのステッカーから「臨時」幕を切り出し、貼り付けました。
北海道であれば時代に拘らず色々手を出す悪い癖ではありますが、青函トンネル開業前夜の臨時列車をラインナップに加えることが出来ました。
アルファコンチネンタルエクスプレスやフラノエクスプレスなどとともに、「石勝高原」を目指す臨時列車として運転会で活躍させてあげたいと思います。
~おしまい~
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