桜咲車両工場ブログ支区

桜咲車両工場の別館。 工作記録を中心に、名古屋から鉄道まみれの日々をお送りします。

秋の空と立場川橋梁
この連休、念願叶って中央東線旧線の「旧立場川橋梁」を訪問してきました。
といっても諸事情により出発時間が押してしまい現場に着いたのは日没直前。



夕日に照らされた紅葉と錆色の橋梁はそれはもう見事なものでした。
あと1週間遅ければ、山がもっと紅葉していたかもしれませんね。





1904(明治37)年架橋の鋼鉄製橋梁にも関わらず、このように残っているというのは本当に驚きます。
やはりモノがモノだけに元の耐久性が非常に高いというのが要因なのでしょうか。

…といってもメンテナンスされていない今、列車ほどの荷重がかかれば崩落してしまいそうではありますが。



▲橋の手前から富士見側(松本方面)を望む

保線用のものだったのか、それとも後年付け加えられたのかはわかりませんが、階段状の踏み跡(枕木で階段状になっていました)を辿って築堤の上へ。

架線柱も現役時代のまま残っています。
手前から3本目がいや~な感じで築堤の外側に向かって傾いていますね。架線撤去により張力を失った上に、築堤下に向かってワイヤーが伸びているため外側へ引っ張られているのでしょうか。。
ただ、ワイヤーがない架線柱も若干外側へ傾いていますから、根本から傾いているのかもしれませんね。

崩落や事故が発生しないことだけを祈ります。

さて、山肌から立場川を渡るギリギリまでこの築堤が伸びているのですが、そのおかげで築堤からの眺めは非常に良いものになっています。






タイミング良く215系や上りはまかいじ号が通過していきました。

天気が良ければ食事を用意してここで数時間を過ごしてもよさそうです。
これからの時期は風に晒されてちょっと寒そうですが…(笑

貴重な橋梁ではありますが、保存には莫大な資金がかかりますし町は保存するか否かで揺れているようです。
そのためかこれだけの歴史的構造物にも関わらず説明板の一枚も設置されていないのは残念なばかり。
「保存or解体については検討中」と記載した上ででも説明板が設置されれば良いのですが。

マニアとしては残していただきたいものですが、こうした産業遺産への理解が深まらない限り保存活動をしていくというのは非常に難しいでしょうね。

前後のトンネルの先にも廃線跡が残っているといいますし、現在線の有名撮影地にも行けていないのでまたリベンジしようと思います。

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