桜咲車両工場ブログ支区

桜咲車両工場の別館。 工作記録を中心に、名古屋から鉄道まみれの日々をお送りします。

上田丸子電鉄の廃線跡を辿る

この土日がバイトで忙しかった&日→月で友人宅で徹夜桃鉄をしていたせいで今日の更新になってしましましたorz

先週、1日丸々使って再び上田を訪問しました。今回はレンタカーを借りて「上田丸子電鉄の廃線跡巡り」がメインテーマ。
久々に「大人気ないほど本気」で廃線跡を探してきました。

道中はRMライブラリーの『上田丸子電鉄(上)・(下)』と『鉄道廃線跡を歩く』をフルに活用、丸子線大屋~丸子町間と真田傍陽線跡全線を完璧に追いかけることができました。

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では、撮影してきたいくつかの遺構をご紹介します。
<丸子線>
IMG_5615.JPG丸子町(現在は上田市に合併)中丸子地区にある「鐘紡」の工場の跡地です。
台風接近で朝は雨だったにも関わらず非常に夏らしい空が撮れました。

丸子線に「丸子鐘紡」という駅が設けられ、引き込み線がこの鐘紡の工場まで接続し、貨物輸送が行われていました。
国道152号の「中丸子交差点」で交わっている道路がどうやら引き込み線跡ではないか…と踏んでいます。



IMG_5638.JPG「MATSUYA」というスーパーがある場所が丸子町駅と併設された丸子電車区の跡地になります。その駐車場にアプローチする部分が昔の駅前通り、なんとなく"ジオコレ"のような雰囲気がただよいます。

そしてこの先の交差点名は「駅前通り」であり、近くに「丸子駅前郵便局」もありますし、県道167号線沿いにはシャッターこそ下りているものの商店が多く立ち並んでいることから、丸子町の中心街であったことがしのばれます。



<真田傍陽線>
これで「さなだそえひ」と読み、途中の「本原」という駅で真田方面と傍陽方面へ別れていたためこう呼ばれていました。
IMG_5718.JPG公園前駅跡です。
上田電鉄の廃線跡唯一…と言っても過言ではないと思いますが、上田城のお堀内に線路が通っていたこともあり、説明看板付きで駅跡が整備されています。

ホームのコンクリート部分はもとからあったものでしょうが、その前後の木製の階段や、地上へ上る階段などは後付けではないかと思われます。
 


IMG_5647.JPGそして千曲川橋梁(すでに掛け替え済)に続いて真田傍陽線最大の鉄橋だった「神川橋梁」の橋台です。
これは上田側のもので、伊勢山を隧道で抜けた線路はここから一気に真田側へ神川を渡っていました。先に挙げた『上田丸子電鉄(下)』に写真が載っていますが、下路トラス橋でかなり規模の大きいものだったようです。

ここは国道144号線沿いに設置されている「伊勢山」バス停から歩いて行ける場所ですので、もし気になる方がいたらぜひ行ってみてください(笑





IMG_5661.JPG別に夏だからといって心霊写真…だとかそんなものではなく。
廃の「チラリズム」です(何
橋台の脇の斜面を目を凝らして見上げたのですが、やっぱりありました。神川橋梁に直結していた「伊勢山隧道」の真田方坑門です。写真をクリックして拡大してもらえらばもっとよく見えると思います。

上田方の坑門も現存しているのですが、現在はキノコ栽培に活用されているようで撮影に行ける雰囲気ではなかったため今回はあきらめました。利用者の方に許可を取ってぜひ撮影してみたいものです。
※キノコ栽培に使用されている=私有地です。むやみに近づいたりご迷惑をかないでください。責任は負いかねます。

伊勢山隧道ですが、上田方はキノコ栽培使われていて現存しており、こちらから見上げる限りは真田方坑門も崩壊は見られない…となるとこの隧道は貫通していると思われる…というか思いたい!(笑
正攻法とはいえ色々ズルイ手を使ってでもアプローチしたくなりますね←


普段は別所線の撮影に明け暮れるのですが、今回は友人に無理を言っての廃線跡巡りでした。

写真は載せてませんがかなりの数の橋台を撮影し、さりげなく別所線も撮影し…さりげなく上田城址・真田神社にも行ってきました。
そして一通り回ったあとは別所温泉駅前のあいそめの湯につかり、上田駅でレンタカーを返却、新幹線で帰路につきました。

目的地に特化した新幹線での往復日帰り旅行でしたが、特化したおかげで非常に有意義な1日を過ごしてきました。
廃線跡を巡り、鉄道が走った昔に思いを馳せるのもたまにはいいかもしれませんね。

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