桜咲車両工場ブログ支区

桜咲車両工場の別館。 工作記録を中心に、名古屋から鉄道まみれの日々をお送りします。

名鉄キハ10形気動車を作る~その1


TOMYTECから発売された「ノスタルジック鉄道コレクション」第4弾。
何となくモチーフがありつつもショーティー化やデフォルメなどで架空仕様で発売されている同シリーズにおいて、第4弾にしてついに近代化の波が訪れました。



ディーゼル機関車や気動車は既にラインナップされていて無煙化こそ達成されていた富井電鉄ですが、第4弾では富士重工製をモチーフにした新進気鋭なレールバスが投入されました。
製品は「滋賀に居そうな顔つきの青色・緑色」と「愛知に居そうな顔つきの赤帯」の計3種類。側面はいずれも二段窓仕様。

これらを見ていて「なんとか名鉄キハ10形のようなものを拵えられないか…」というのが事の発端となります。


鉄コレ第15弾/丸栄限定で発売されたキハ20形と見比べてみましょう。
ノス鉄「富井電鉄キハ20形」はキハ20の2/3くらいの車体長で、キハ10よりももっと短い車体長となっています。ほぼ10m車体ですね。

そして名鉄キハ10形の車体長は12.5mなので、模型換算なら2.5m=16mmも車体長が異なってきます。

「雰囲気」で楽しむなら前面を整形して塗り替える方法もありますし、正調なキハ10を目指すなら車体のストレッチは必須…

悩んだ結果、こうなりました。
富井電鉄のレールバスを2個イチし、車体を延長しています。
車体を延長すると当然ながら窓の数も増えるため必然的に2両分の部品が必要となります。となると無理に1両にプラ板等で延長を行うのは作業量が増えるだけですので、2個イチで必要な部品撮りをしつつ車体延長を試みます。
今回は緑車体をベースに赤帯車体の中間部を使って車体長延長を行ってみました。



冷房装置を屋根中央付近に持ってくるため、側面と屋根で切り継ぎ位置は変えています。
ベンチレーターは運転席側の客用扉と同じくらいの位置に取り付いているので、この切り継ぎ方であれば製品のままで使うことが出来ます。
デフォルメしてあってもこのあたりの実車の要素が拾われているのは良いですね。



前面は緑車体のライトケースを削り落とし、赤帯車体のライトケースを移植。
(器用にそぎ落として再利用などできないので、この時点で赤帯車の方は前面部分を消失)
実車写真と見比べつつ前面窓サイズも拡大しています。運転席側と助士側で窓形状が違うのもこの車両の特徴です。
中央の貫通扉の窓も、種車より実写の方が大きく角ばった形状ですので、ナイフ・ヤスリで拡大作業を行いました。

さらに写真の状態ではステップや手すりもすべて削り取ってしまっていますので、手元の国鉄系向けの手すりパーツから適当なものを選んで移植することにしました。
真鍮線で作った方が見栄えが良かったかもしれませんが…

そんなわけでキハ10形製作記は今回はここまで。
もう少し続けます。

~つづく~

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