桜咲車両工場ブログ支区

桜咲車両工場の別館。 工作記録を中心に、名古屋から鉄道まみれの日々をお送りします。

名鉄モ513 岐阜駅前移設パレード
久々の名鉄カテゴリーです。

去る2019年11月16日(土)、岐阜駅にほど近い「金公園(こがねこうえん)」に保存されていた「モ510形513号車」の移設パレードが行われました。

岐阜駅前北口広場完成10周年の記念行事として駅前に新たな保存スペースが設けられ、同車の化粧直しとともに場所を移し岐阜駅前で保存されることになったのです。



▲新岐阜、もとい名鉄岐阜駅前で元軌道があった箇所を進むモ513の隊列
ちょっと遅れて行ったため着いた頃にはちょうど名鉄岐阜駅前を隊列が通過するところでした。


電車の直後から台車を載せたトラックがピッタりとついてきて、なかなかご尊顔を綺麗に撮る事が出来ません(笑

ここまで注目を浴びているのかと驚くばかりの人波に揉まれつつ、ゆっくりと進む隊列を岐阜駅前まで追いかけます。



モ513は約16年弱ぶりに岐阜駅前へ到着。
広場ではブラスバンドの演奏に引き続き、トークショーが行われていました。



広場に面したペデストリアンデッキから、今後二度と拝めないであろう台車単体なんかも眺めつつ待つこと数十分…



台車が吊り上げられた後、車体を積んだトレーラーがクレーンの下までバック。
吊り上げ準備に入るのですが、その直前に連節バス「清流ライナー」との並びが見られました。

こうして見ると連節バスってやっぱりデカイ。モ513と比べても確実に収容力が大きいですよね。時代の違い…と言ってしまえばそれまでかもしれませんが、逆にそれだけ需要がある区間がある訳でして。バスだとなかなか時間が読めないというのも結構痛かったりします。
路面電車の方も完璧に時間通りとまではいかずとも、まだ時間が読めるような…




さてさて、準備が出来て吊り上げ開始です。
トレーラーで到着した時点のモ513は実は逆向き。パンタが岐阜駅前方を向く正しい位置にぐるりと転回してから据え付け場所へ移動して行きます。

大勢のギャラリーが見つめる中、無事に台車入れが完了。



路面軌道・電停風に整備された場所へ無事に到着しました。




写真右奥のロフトの看板があるあたりが名鉄岐阜駅。
ペデストリアンデッキが道路上を跨ぐ部分で若干アーチ形状になっているのは、通りはずだった岐阜市内線を避けるためでした。

岐阜市内線はここをくぐることなく廃止となってしまった訳ですが、今回初めて本来の役割を果たし、無事にモ513が岐阜駅前までたどり着くことが出来ました。

保存のために設けられた線路は終端が若干カーブしていて、現役時代の線路の方に自然に合流しそうな雰囲気なのがまたなんとも。
何度でも言ってしまいますが、もし市内線が今も残っていたら…と思うばかりです。

ロータリーという事でこれからどのようになっていくのか心配な面もありつつも、モ513がこれからも大事に保存・整備される事が楽しみですね。



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