KATO115系1000番台加工記録、最終回!
大規模な加工は終了していますので、最後は見栄えに関する各種加工点をご紹介します。
まずは床下機器のウェザリングから。
屋根上などは車体をマスキングすればすぐに出来ますから手も付けやすいのですが、床下に関しては集電板含め台車をフル分解したり、動力をマスキングしたり…と結構な手間がかかってしまいます。
しかしいくら上から見下ろすことが多い模型といっても屋根上が汚れて床下がピカピカ…なんてのは不釣り合い、せっかくの屋根ウェザリングも総合点で減点です(主観
そんなわけでしっかりマスキングしてあげてから軽めにMr.COLOR22番「ダークアース」を吹きつけていきます。
完成後の写真ではありますが…
車体と組み合わせると左の写真のような感じになります。
台車に近い方ほど汚く、を意識して。
まぁ実物の115系なんて床下機器全部真っ茶色だったりするわけですが(笑
一方の屋根上はというと。
せっかくなので(?)前面的に塗りなおしてみました。
主観ではあるのですが、115系の屋根はKATOでは明るすぎ、TOMIXでは暗すぎるという感覚を持っています。
ですのでGM9番&ガイアノーツ「ニュートラルグレー」をメインに調色、KATOよりはやや暗くTOMIXよりは断然明るい、というグレーを製作しました。
とはいえKATO製品でしたらまぁ塗り直さなくても…という気はしています。自分で撮った写真も、ネット上にアップされている方々の写真も光の当たり方によってだいぶ色味が違って見えますから、そこはもう自分がみて落ち着く色、というのが一番いいのではないでしょうか。
クーラーはマスキングした上で(外れないので)GM39番「アルミシルバー」にて塗装、ベンチレータ―はホワイトにガイアノーツ「ニュートラルグレー」を足し、Mr.COLOR118番「RLM78ライトブルー」で青味を若干付けました。
また、車体に半光沢クリアーを吹く際には先頭車オデコの滑り止はきちっとマスキングして保護。ここのグレーにツヤがあっては滑り止にもならず「塗り分けの意味なし」になってしまいます。。
そして床下をやったら屋根上も、ということでパンタ周りをウェザリング。
最近のパンタ周りはブラウン系統の錆汚れではなく、カーボンのグレー系の汚れになっています。
今回はMr.COLOR116番「RLM66ブラックグレー」にて軽~くウェザリングしてあげました。
さらにさらに。
半光沢を吹いてツヤを持たせたボディも汚していきます。
タミヤエナメル溶剤(X-20)で薄めた同社セミグロスブラック(X-18)をモールドというモールドに流し込んでいきます。はみ出したって気にしない。エナメル溶剤を付けた麺棒で擦ればきちっと落ちますので。
ちょっとやりすぎかな?というぐらいにやりましたが、かえってこの方が国鉄型らしさが出てきたかもしれません。
ドア靴ズリの下なんかはキレイに拭きとらずちょっと残してあげる、という感じで「実車のどこが汚れているのか」「なんで汚れているのか」を考えつつやってあげるといい雰囲気に仕上がると思います。
最後に車内にもちょっとだけ手を入れてあげました。
室内灯を入れと映えるでしょう。予定はありませんが(苦笑
床を塗ってモケットとモケット以外の箇所を塗り分けて…なんてやってたらまたキリがありませんので、簡単にモケット部分だけ青く塗りました。
これだけでもだいぶ雰囲気が違うものです。
最後に編成写真を撮影。
3両編成と短いですが、充分存在感のある車両になりました。
KATOさんには申し訳ないながら、完成品のままではちょっと「おもちゃ感」が出ていました。塗り分けがない屋根と車体のツヤツヤさが原因でしょうか。
しかし、屋根の塗り直し・塗り分けやボディとのツヤの違いの表現、ウェザリング…と手を入れることでだいぶ国鉄型らしい「重み」を出せたのではないかと思います。
以上、「KATO115系1000番台長野色をいじる」でした。
チョイチョイサボりつつ(!)4回に渡って記事を連載してみましたがいかがでしたでしょうか。
皆さん多分お忘れかもしれません。
第一回記事の「TOMIXになければKATOから持ってくればいいじゃない作戦」の件を。
KATOの115系は一段落つきましたが、果たしてTOMIXの115系はどうなるのか…!?
お楽しみに!(笑
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