桜咲車両工場ブログ支区

桜咲車両工場の別館。 工作記録を中心に、名古屋から鉄道まみれの日々をお送りします。

鉄道コレクション近鉄3200系購入
2022年5月30日から近鉄グッズマートにて販売開始された鉄道コレクション近鉄3200系。
京都にまつわる車両ということで発売当日に購入しました。

発売開始時刻に合わせて慌てながら購入手続きをしたのですが、2022年11月25日現在も在庫アリのようです。
購入後比較的早い段階でN化・改造に手を付けていたのですが、北海道紀行の間に記事を挟むのも気が引けましたので、このタイミングとなりました。

この鉄コレ近鉄3200系、ちょっとひと手間加える必要がありましたので、その内容を御紹介していきたいと思います。


今回の製品構成は「ク3100+モ3200(パンタ1基)+モ3800(パンタ2基)」の3両編成。
サ3300用のパンタ無し屋根パーツが封入され、「2セット買って6両編成が組める」という構成です。

ところが。
最大の問題となるのが編成両端のク3100とク3700でランボードの位置が異なる、という相違点があります。発売当初から話題になっていて、Twitterでは3Dパーツを設計・頒布された方も見受けられました。

気にしなければそのまま繋いで遊べば良いのですが、やはり気になってしまうというもの。
一方で3Dパーツは入手しそこなった&予算オーバーですので、ここは手を動かして対応してみることにしました。



エバーグリーンの1.09mm×1.68mmのプラ棒を切り出し、カッティングボードに両面テープで固定してからテーパーを付けていきます。
カッター等で大まかに削り取ってから、#400のペーパーなどでなだらかに仕上げていきます。



出来上がったテーパーのついたプラ棒=ランボードを、屋根に接着。
ランボードの位置を合わせるため、あえて製作したランボードを先に接着しています。
段差等が出ないよう修正を繰り返し、整った時点で製品にモールドされているク3100向きのランボード(写真左)は削り取って跡を修正。


完成後の姿がこのようになります。
上が製品のままのク3100、下が加工したク3700となります、
後付け感も少なく、ク3700屋根の正規化を図る事ができました。

プラ棒にテーパーを付ける作業こそ大変でしたが、安価な材料費でこうなれば全く無問題です。



さて、このほかモ3800(パンタ2基)の屋根を交換しパンタ無しのサ3300へ化かさねばならないのですが、また気になって来るのは妻面に残ってしまうパンタ配管。

幸いにしてモ3800の妻面配管はWパンタでも片側に寄っているため、加工は片面側のみで済みます。
カッターほか諸々を使用し配管を削り取った後、GM「近鉄マルーン+赤色」で調色したマルーン色で妻面のみ再塗装しています。

肩部・腰板部のホワイトが妻面雨樋まで回り込んでいるため、これは筆塗りでタッチアップ。
少々見苦しい塗りになってしまいました…

車番は世田谷総合車両センターさんのインレタを使用。
前面・側面が1枚に収録されており各編成が選べますが、1編成しか使わないというのが私鉄系の悩ましいところです。近場の友人とシェア出来たりすれば一番ですね。





屋根はGM9番、屋上機器は14番で塗装。東急モデラーお馴染みの組み合わせです(笑
写真によって結構色味が違って見えるため、見慣れた組み合わせで塗ってしまいました。
パンタはKATOのPT4806を使ってこれまた若干のコストダウン。
(製品指定はTOMIXの<0258>PT4811Nです)

カプラーをKATOカプラー(グレー)に交換していますが、延長アダプターを使わないとホロ同士が当たり連結どころではなくなるため、片側だけ小さい方の延長アダプターをかませています。
動力TM-14を入れた車両も同様でした。

両方にアダプターをかませると、ちょっと巾広すぎるような感じになってしまうため、片側だけアダプター取り付けという方法に落ち着きました。

T車はTT-04R(グレー)でサクッとN化を済ませ完成。

予定外ではありますが、意外とひと手間かけた車種となりました。




製品が発売される直前の京都遠征の際、地上京都駅に3200が鎮座しているのに遭遇しました。
調べるとあまり意外ではない地上京都駅入線ですが、勿論私自身も見るのが初。
なんとなく愛着がが湧いてしまい、訳で模型の方も「急行西大寺」の行先表示幕を入れ、完成とすることとしました。

様々な車種が製品化されている近鉄車ですが、なかなか製品化に恵まれなかった3200系が公式から製品化されたのはありがたい限りでした。
直前に見て、乗ってした形式というのもタイミングが良いのか悪いのか。
旅行は家に帰るまでが旅行、ではなく乗った車を買うまでが旅行ですね(笑

コメント

コメントを書く