桜咲車両工場ブログ支区

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KATO 英国Class800発売詳細発表
2019年7月の「鉄道模型コンテスト2019」で製品化が発表されたKATO「Class800」。
待ちわびる事はや1年以上、ついに2021年5月の発売が確定し詳細が発表されました。


▲頭端式のPaddington駅に並ぶGWRのclass800

日立製作所が受注した英国のIntercity Express Programme。このプログラムにおいて納入が続けられている都市間高速列車向けの新型車両がこのClass800です。一時期試運転でのトラブル等も報じられていましたが、上の写真の通り順調に勢力を拡大し旧型車を置き換えが進行しています。



実車は9両編成と5両編成の2種類が存在しますが、今回は2社の5両編成の発売が決定しました。

2019年訪問時点で前任のClass43「HST」は既にPaddington駅では見られなくなっており、代わりに増殖したClass800が居並んでいました。さすがに編成数が増えた事もあり5両・9両・10両(5+5)のバリエーションを全て見る事ができ、何両セットで発売されてもドンとこいです(笑
ついつい2編成10両つなげたくなってしまうのですが、写真の通り5連単独でも遊ぶことは出来そうです。



▲LNERでは「Azuma」の愛称が列車案内にも。

ロンドン/パディントン駅から英国南西部へ向かうGWRの深い緑色のシックな色合いも魅力的ながら、ロンドン/キングス・クロス駅から東海岸本線を北へ向かうLNER「Azuma」の赤を基調としたカラーリングもまた魅力的です。
そして日本人的には日本語である「あずま(=東)」が愛称になっているのも嬉しく感じるポイントですね。導入がアナウンスされていた当時のVirginカラーでは先頭部側面に大きく「あずま」とひらがなで書かれていましたが、LNERになってちょっと大人しくなりましたね。
歌舞伎役者のような赤い隈取りのカラーリングが大人しいか、というのは要審議ですが(笑

GWRでは車体装飾が多くない一方、LNERではタータンチェック柄のラッピング編成などのバリエーションが登場しているのもまた興味深いところです。


▲GWR Class800普通車の車内

▲LNER Class800一等車の車内

そして今回発売される2社は外装だけでなく内装もそれぞれのカラーに合わせて変更されており、こちらも特徴的な部分。
どのように製品化されるのか続報を待ちたいところです。

GWR(Great Western Railway)・LNER(London North Eats Railway)の両方ともが今回製品化される訳ですが、両社の9両編成バージョンやClass802/803、はたまたHull Trains、TransPennine Express仕様が出るのか…と期待は膨らむばかりですが、今回の5両編成が売れなければ後は続かないのかもしれません。
(その点では、せっかく独ICE4が出たのでヴェラロシリーズであるClass374ユーロスタe320も期待して待っている所ではあるのですが…)

そんな訳で「続編に続いてくれ!」という期待も込めつつ5連2本×2社、合計20両の予約を早々に完了したのでした。

悩ましいのはGWRカラーのHSTは持ち合わせているもののLNERの方は相棒となる車両を持ち合わせていない点。
Class225はもはや入手出来ませんし、HSTもVirginカラーが製品化されているのみ。Dapolさん、LNERカラーも出してください…

そんな訳で来年5月の発売発表が流れただけの状態ではありますが、期待がかなり高まってきています。英国の模型店アカウントでもアナウンスが行われており、一定数が輸出されるものと思われます。決して安い製品ではありませんが、Class800が走る現地でも好調な売れ行きとなることを願うばかりです。

~おしまい~

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