桜咲車両工場ブログ支区

桜咲車両工場の別館。 工作記録を中心に、名古屋から鉄道まみれの日々をお送りします。

GM「名鉄9500系」連結器TN化
2022年8月にグリーンマックスから発売された名鉄9500系。
動力付きが9501F、動力なしが9502Fとして発売されました。
名鉄車の導入はあまり多くないのですが、他車系との混結を目的に動力付き1編成を購入してみました。

※そうこうしている内に同社から9100系も発売されてしまいました。
 9100系の方は購入予定が無いため同じように改造できるかは不明です。。

実車は2019年12月から運用開始された名鉄の中でも最新形式で、急行を始めとして本線系統であれば割とどこでも乗る・見ることができる汎用的な形式です。
2023年2月現在では9512Fまでが出そろっていて、2両編成タイプの9100系7編成と合わせると合計19編成の陣容。名鉄を使っているとこの顔を見ない日はないと感じるぐらいには遭遇する頻度が増えました。


▲ちょっとピンボケですが特徴的なライト形状は製品でも比較的しっかり再現されています
さて、名鉄電車を購入した際にどうしてもやっておきたいのが先頭部のTN化。
ある程度制約はあるものの、様々な車種が連結されて運行される”名鉄らしさ”を楽しむにはやっておきたくなります。
TOMIXでは名鉄7000系パノラマカーが製品化されているため、同形式用にJC0380:密自連形TN(電連付)が製品化されています。

しかし、このTNカプラーはかなり柄が長いのと全体的に少し大きく、各車種へなんとか取り付けても連結間隔が広まってしまったり、連結器が過剰に飛び出して顔のイメージがちょっと変わってしまったり…なんとも悩ましい一品です。

そのような中、少し前に東神奈川にある「プラスポート」さんにてNakazato WorksさんのM式電気連結器という製品に出会いました。3Dプリンタによる造形で通常のTNカプラー(品番0375など)に取り付ける事でプロポーションの良い「M式自動解結装置付き自動密着連結器」を手軽に得られそうな感じです。今回はこのパーツを試してみることにしました。



まずはTNカプラー側の加工。TOMIX品番0375の固定用爪を切除、胴受けを含め当たりそうな箇所を削り込んでいきます。




車体側も当たりそうな箇所をリューターも使いつつ削り込んでいきました。

少し削っては仮合わせして連結器の飛び出し具合を確かめつつ進めていきます。
当然、手前すぎては電連がスカートに当たりますし、何より連結間隔が狭すぎてスカート同士が当たることになります。
個人的な印象としては上記写真ぐらいの連結器位置にしたいという目標で、必要な個所を削り込んで位置調整を進めました。



今回、通常状態ではTNカプラーを取り付ける事ができないため、プラ板で床を延長し、そのプラ板にいつも通りM1.4の皿小ネジでTNカプラーを固定しました。



Nakazato WorksさんのM式電気連結器はまとめてGM9番(ねずみ色1号)で塗装しておき、必要な数を都度切り出して取り付けています。
電連を取り付けてみた雰囲気はこんな感じ。かなり私好みのバランスになりました。




今回はJC0380では試さなかったので比較はできないのですが、両先頭を連結してみた際の雰囲気はこんな感じになりました。連結間隔が広がりすぎず、かなりいい感じです。

電連のサイズ感も良く、程度に主張してくれるのがいいですね。これから我が家の名鉄電車に対しては標準施工となりそうです。JC0380も時期によっては手に入らないこともあるため、標準品の品番0375を使えるのも魅力的なポイント。

そんな訳で久々に名鉄車の導入&加工記事でした。

~おしまい~


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