前回記事にて車体・屋根に加え前面窓の窓枠塗装まで終わったので、客窓を嵌める前に動力の検討をしていきたいと思います。
種車からストレッチをしているので勿論のことながらTM-TR07を使用することは出来ません。
実車の軸距は7,000mmということで、Nでの軸距離は46.7mmに近いものを探さねばなりません。
試しに南部縦貫鉄道キハ10形と比べてみましたが、軸距35mmではやはり小さすぎます。
という訳で、オークションにて落札したTOMIX「富士重工LE-CarⅡ」の動力を採用することとしました。
出物があったり無かったりと波動がありましたが、鉄コレ動力以下の価格で動力車を落札することが出来ましたので、惜しげもなく動力のみ召し上げます。
…といっても車体の方は「ジャンク」という言葉通りの状態でしたので、あまり日の目を見る可能性はないかもしれません。(いつものごとく捨てられず、パーツBOX行きに)
動力は入手していない状態で車体の製作を進めていたものの、仮に合わせてみるとこれがジャストフィット。
気持ちよいくらいに調整なしてすっぽりと嵌まってくれました。
そんな訳でLE-CarⅡ動力採用を正式決定し、作業を進めていきます。
LE-CarⅡは連結運転を前提としていないため、連結器は両端ともダミーカプラーになっています。
シャーシ側にKATOのボディマウントタイプのような棒が生えており、そこにU字の取付口が付いたダミーカプラーを差し込むようなタイプです。(伝わります…?
しかし資料調査の段階で見つけた「キハ10+キハ20」や後々「キハ10+キハ10」をやりたくなっても困らないように、連結可能な形にしたいと思います。
方法はかなり簡易的で、スノープラウ上部にモールドされた連結器胴受けを削り取り、貨車用自連タイプのTNカプラーを取り付けてみました。
スノープラウは縦2本の柱が爪になってシャーシに固定されているため、胴受けを削っても特に支障はないようでした。
バネが入らないので復芯こそできないものの、連結可能にはなりました。
また、写真は完成後になってしまうのですが、製品のスノープラウのままだと大きすぎるかつ端部の形状が異なるため、スノープラウの斜めに切りあがった部分を切断し、端部が垂直となるような形に調整しました。(厳密には若干形状が異なるのですが、雰囲気は問題なし)
床下・連結器・スノープラウともに組み立てたまま車輪等をマスキング、ミッチャクロンを吹き付けた上でGM9番(ねずみ色)で塗装。
軽いウェザリングの後に側窓を入れた車体と合わせ、完成です。
八百津線の写真も多数ヒットするのですが、どうも名古屋起点で西側より東側に馴染みが深いため、三河線での運用をイメージ。
片側ずつ「猿投⇔西中金」「知立」と行先表示を分けてみました。
実車は「サボ受け」が付いていますが、厚さ薄めの良さそうなサボ受けパーツが見当たらず直貼りとしました。
知立表示側はツーマン運転を想定してワンマン表示はなし、「猿投⇔西中金」側の助士側には裏から「ワンマン」表示を貼り付けました。
国鉄系の余りステッカーを活用していますので、どこのご家庭にもありそうですね。
そのような訳で当初の「ショーティーで雰囲気を楽しめれば」というコンセプトから大きく外れ、フルスケールでの再現となってしまった名鉄キハ10形、これにて完成です。
動力・トレーラーともにTOMIXのLE-CarⅡを使うのが最適解となるうえ、どうしても「割高感」を感じてしまうノス鉄4弾の中でも人気車種の2両を潰して製作する本形式。
工数は別として材料費だけで見れば1両約5000円とサイズの割に高級車なんですよね。
工法は確率したようなものですが、複数両揃えて…というのはなかなか厳しそうです。
本家鉄道コレクションの方でラインナップしてくれるか、TOMIXでLE-CarⅡをやってくれても良いのですがどうでしょう?(立石の方を見ながら
という訳で名鉄キハ10形製作記、これにて完了です。
~おしまい~
製作記その1はこちら
製作記その2はこちら
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