桜咲車両工場ブログ支区

桜咲車両工場の別館。 工作記録を中心に、名古屋から鉄道まみれの日々をお送りします。

鉄道コレクション「キハ8500系」動力化
2021年1月発売の鉄道コレクション第30弾。
会津鉄道8500系(元・名鉄8500系気動車)・小田急キハ5102・伊豆急100系3種・名鉄7700系・近鉄18200がラインナップした回となりますが、やはり欲しかったのは会津鉄道キハ8500系。

マイクロエースから発売された同形式の名鉄仕様は所有していますが、別メーカーから出るとなればやはり気になるというもの。
友人の助けもあり我が家にも2編成が入線しました。

どうやって遊ぼうかと悪巧みをする前に…
SNSでも話題には上がっていたのですが、どうしても気になってしまうのが床下機器。
キハ8500系は併結相手でもあるキハ85系と同様にカミンズエンジンを積んでいる訳ですが、鉄コレは部品共用の関係でDMH17を搭載しています。
実車同様2機関搭載は再現されているものの、カミンズエンジン搭載の車にDMH17はやはり寂しいというもの。

という訳で動力化ついでに「下回りをKATO製に交換してみよう」と色々試してみました。


▲勿論下回りの種車はKATOキハ85系

都合よく大量のスティックが刺さっていた某店で適当なM車とT車のジャンクを購入して来ました。

写真で見比べても分かる通り台車間距離はほぼ同等で、うまいことやれそうです。
台車も「ND-719」と「C-DT57」と別形式ではあるものの、模型で見てしまうとほとんど見分けがつきません。実物を並べて見ることが出来たとしても私は気付かなさそうですので、台車の振り替えや動力用台車枠の流用などは考えず、キハ85の下回り100%流用の方針で進めていくことにします。

▲難点は実車同様に車体幅が違う=床下もキハ85の方が幅広ということ。

幅狭のキハ8500に幅広の床板を嵌めるには現物合わせで削っていくほかありません。
両端それぞれ1mm以下ではあるものの、現物合わせで少しずつ削り込んで行きました。


キハ85系の方が車体長が長く、製品のままでははめ込むことが出来ないため、車端部も切除を行っています。
また、一番の問題がガラス爪との干渉。特にM車の方はダイキャストや床板固定用の爪とガラスが干渉しまくります。

窓ガラス側の爪を切除したり。床板側・ガラス側双方の干渉部分を削り込んだり…と下回りがピッタリ嵌まり込むまで調整を繰り返しました。
床板の上端とガラスの下端位置が丁度良いため全長に渡ってガラスや床板を削り込むということはなく、車端部やドア窓ガラスのある個所を中心に干渉部分を削っていくだけのため、だいぶ楽だったと思います。


▲こちらはT車の状態

車体の裾と床板面がツライチのため、このままTNカプラーを付けると出っ張ってしまいますし、連結器高さも正しい位置となりません。
TNカプラー土台分の高さに合致するよう切ったり削ったり床板を再構築したり…でTNカプラーを取り付け。勿論TOMIX製品のように突起に嵌めて止める事はできませんので、いつも通り皿小ネジでの固定となりました。




スカートも各所を削りまくってTNカプラーに取り付けられるように調整。
ある程度嵌まり込むようにして脱落はしないものの、位置まではカッチリ決まらず、とりあえず今回はクリアボンドで固定してしまいました

床板の方も結構キツキツの状態で車体に嵌まるように調整したため、現状では車体と床板の固定を行っていません。本当はプラ棒で爪でも作ってはめ込めるようにしてあげた方が良いのでしょうね。

とりあえず今回は「鉄コレに純正以外の動力を嵌める」という試作的な案件でもありましたので、これで一旦完成としたいと思います。

製品状態でも比較的床下機器がふんだんに取り付けられているので充分ではあるのですが、キハ85の床下機器が付くとより密度が増してよりいい雰囲気です。
下回りだけに車体1両並みの費用が掛かってしまうので始めるまでは結構ハードルが高かったのですが、上手く行ってしまえば後はこっちのもんですね。
もう1編成の方もジャンクが入手出来次第、KATO床下化を図りたいと思います。

~おしまい~

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