桜咲車両工場ブログ支区

桜咲車両工場の別館。 工作記録を中心に、名古屋から鉄道まみれの日々をお送りします。

奈良線103系 近ナラNS409編成タイプ製作
TOMIXの103系から作るN40改造後の奈良線103系。
同社から製品((JR西日本仕様・黒サッシ・ウグイス)が発売されてしまった今、もはや敗戦処理、不良債権処理...etc.に近いものがありましたが、この度やっと完成に漕ぎ着ける事ができました。

当初予定では2018年9月の運転会(http://tamaden-club.sakura.ne.jp/index.php?itemid=3862&catid=9)に間に合わせるという計画だったので、そこから遅れること2年10ヶ月…いやぁ長かった。

実車(N409編成)は2020年12月に全検出場し床下色がグレーとなりましたが、よく撮影した時期の姿を…ということで床下色は黒のままで製作をしました。

▲京都駅へ滑り込むNS409



種車は勿論TOMIXのHGシリーズの103系。品番98210「国鉄 103系通勤電車(新製冷房車・関西線)基本セット」が比較的安価で入手できたため、これを使用。
実車同様となりますが戸袋窓・妻窓をひたすらプラ窓で埋め、パテ盛り・やすりがけで平滑にし…と修行のような作業が続きます。

そのほかの加工内容は以下の通り。
・妻、前面、屋根手すり類の金属パーツ(ボナファイデ製)への植替え
・前面窓の交換(金属押さえ化、ワイパー植替え、窓ガラス交換)
・側窓パーツの戸袋窓撤去(リューターでゴリゴリ削り取りました)
・先頭排障器の取り付け(GMバルクパーツ、低運転台用)
・パンタグラフの交換(PS16→PS16W)
・妻貫通路引戸の窓拡大(拡大後、ガラスは嵌めず)


▲搭載済がPS16W、手前がPS16

というわけでかなりの部分をボナファイデ製パーツに頼っています(笑
ただ、同社パーツはGM製品への使用が前提となっているため特に前面ガラスはTOMIX製のガラスとサイズが合わず、TOMIXに合わせるために相当削り込みました。

電動リューターを導入していて本当に良かったと思うばかりです。

それ以外は淡々と作業を進めまして…



例によって完成車の写真です(苦笑




この角度で見ると手すりの植え替えをした甲斐を実感できます。
手すりの形状に影が出来るのなんかもたまらないですよね。

塗装の方はと言いますと、車体はGM黄緑6号、前面帯はアルティメットホワイト、屋根は自家調合の国鉄屋根用ダークグレー(GM35番を基本として若干暗めに調色)で塗装。
屋根はフラットアースとブラックグレーの2色で汚しています。


今回「タイプ」と銘打った最大の要因は「モハ102-611」の存在です。
同車の側引戸は窓押さえが金属押さえに交換されているのですが、種車は国鉄車ですので当然Hゴム押さえになっています。
2021年発売の97935、98422、98423も全車Hゴムの車となっているので、NS409編成はモハ102-611のドアを交換しない限り「再現した」と言えません。
…という訳で、今回はHゴムを車体色で塗りまして若干小窓になっている様子を再現し「タイプ」と言い張ってしまうことにしました。

…製品発表されたあたりからダレて色々手を抜き始めたのがバレてしまう工作ですね。。

当初はTOMIXからは発売されていないJR西日本のN40更新車をTOMIXのHG仕様で作る、というコンセプトで戸袋窓を埋め始めたのですが、結局製品化されてしまいました。これならGMで良かったのでは、という考えが何度も頭をよぎりましたが、戸袋窓を埋めてしまった以上後戻りできる訳でもなく、とりあえず完成まで突っ走ったという感じです。

奈良線系統に関してはこの4連1本のほかKATO製221系リニューアル車4連を確保して「みやこ路快速」に設定しましたので、一応普通・快速ともに並べられる状態となりました。

こうなると205系も1本くらい欲しくなりますが、TOMIXが205系攻勢を開始した…と考えるとむやみに手を出さず、ちょっと待った方が利口なのかもしれません(笑

という訳で工期自体は3年近く掛かってしまった103系、(色々誤魔化しつつ)やっと完成ということで終わりにしたいと思います。

そういえば先日京都へ行った際に見かけた(タイミング合わず撮影はできず)ので、タイミングを合わせればまだ乗車・撮影が叶いそうですね。
という事で最後の(?)103系、もう少し楽しむ事が出来そうです。感染症対策にも注意しつつ、また見に行けたらと思います。

~おしまい~

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