桜咲車両工場ブログ支区

桜咲車両工場の別館。 工作記録を中心に、名古屋から鉄道まみれの日々をお送りします。

ミャンマー大遠征~2016~その6
今回は東北色のキハ40系列の写真をば。


▲検査標記がそのまま残るRBE25116(元キハ40-562)

▲RBE25114(元キハ48-1514)
前回記事
に載せた写真のもう数分後の光景ですが、閉塞なんて関係ないとばかりに我々の乗車するキハ11は微速前進を続け、Yangon中央駅に入線できないキハ48の手前数十メートルで停車。

止まると同時に多数の乗客がキハ11を飛び降り、前のキハ48へと乗り換えていったのはさすがミャンマーといった所でしょうか。

この後しばらくYanogn中央駅への信号が開通せず、乗っていた列車はPhaYarLan駅でしばらくの抑止となってしまいました。
やはり前の列車へ飛び乗っていった皆さんの判断は正しかった訳です(笑


▲先行列車の発車を追いかけるように信号機直前まで進行

ミャンマー国鉄の信号取り扱いがどうなっているのか分からないのですが、環状線区間では赤信号でも割と突っ込んでいくのが多くみられます。
※長距離列車が高速で突っ走ってくる時などは進行現示だったりするので謎が深まるばかり。

ただ、さすがにYanogn中央駅は扱いが異なるのか決して赤信号でも進むことは無く、着発番線が表示されるまでただひたすらに待つことが多いようです。
※あくまでも数少ない経験と推測による。

▲5番線への進行現示 2013年撮影

2灯式信号の上に設けられた四角い箱は進路表示器で、進路が開通すると同時にアラビア数字で到着番線が表示されます。
駅の番線表示や速度制限など他の標識の数字が全てミャンマー数字で書かれている一方で、進路表示器のみ見慣れたアラビア数字なのは面白いですね。
恐らく信号の製造元(かつミャンマー数字への対応可否)都合なのでしょう。

こうして表示が出るとやっとこさYangon中央駅への進入が許され、数多の分岐器を渡り5番線へと進んでいくことになります。

さてさて、話を戻しまして。




キハ40系列自体の数が増えていることもありますが、東北本社地域色はかなりの頻度で出会うことが出来ます。
場合によってはこのように並ぶことも多く、もはやどこに来たか分からなくなりそうです(笑


▲RBE25114(元キハ48-1514)以下5連 @Insein駅

▲RBE15112(元キハ48-553)以下5連 @Yangon中央駅

▲RBE25124(元キハ40-579) @Yangon中央駅 長距離列車ホーム(1番線?)への入線

そういえばこのキハ40-579は左沢線用としてトイレ撤去・ロングシート化された車両でしたね。
先に紹介したキハ11でロングシート改造が行われたりしているくらいですから、案外ピッタリの譲渡だったのかもしれません。

これらJR東日本からの譲渡車については元々非冷房であるためか屋上機器撤去以外の改造がほとんど行われておらず、車体塗装・標記に関しては全てが現役時代のまま残っています。
モデラーにはかなり優しい案件ですね(笑



腰板部分には「JAPAN-MYANMAR」という文字と両国国旗が描かれたステッカーが。
日本のODA「草の根・人間の安全保障無償資金協力」によりJR東日本から譲渡されたキハ40・キハ48の片側4箇所にこのステッカーが貼られ、日本からの譲渡車である旨がPRされています。

在ミャンマー日本国大使館のHPによれば「ヤンゴン都市圏の鉄道利用はわずか1%程度に過ぎず」ともあり、経済発展とともに鉄道整備が進められ、(まだ改造が済んでいない車両も含め)気動車たちがますます活躍することを祈るばかりです。

~つづく~
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