桜咲車両工場ブログ支区

桜咲車両工場の別館。 工作記録を中心に、名古屋から鉄道まみれの日々をお送りします。

留萌本線留萌~石狩沼田の廃止

▲2008年撮影

2023年3月31日の最終運行をもって留萌~石狩沼田間が廃止となり、留萌本線がさらに短くなることとなりました。
2016年12月5日付で増毛~留萌間が廃止されてから6年強。よく今日までもったと言うべきでしょうか。

さて、廃線の話題が出始めてからTLでは週末の度…どころか平日もとんでもない混雑の写真がアップされるようになり、さすがに乗りに行くのはさすがに気が引けてしまいました。
留萌本線自体には二度ほど乗車していますので、その時の写真で振り返ってみることにしました。

▲2008年撮影

留萌駅の増毛寄りにはトラス橋が2つ並んでかかっていました(2023年現在も架かったままのようです)。
南側(写真右側)が増毛へと延びていた留萌本線の鉄橋、北側(写真左側)が留萌鉄道臨港線の廃線跡となります。※臨港線は1941年に国有化され留萌駅の構内側線扱いに。
GoogleMapなどで見てみると怪しげな廃線跡が伸びているのが見られ、石炭輸送・鉄道輸送華やかりし頃の跡を感じることが出来ます。


▲2008年撮影

この時点ではまだ2番乗り場も使用されており、ホーム・線路とも除雪が行き届いています。
奥に見える出発信号機も2番線・3番線(どっちが中線用?)両方ともに点灯しています。
1番線用の出発信号機は線路右側に立っているので、この写真では屋根に隠れてしまっています。

この頃はまだ留萌~増毛間すら廃止の予兆もなく、旅行者や同業者もまだまだまばらだったように思います。(それだけ人が乗っておらず、それ故に廃止になったわけではありますが…)

▲2008年撮影
今は閉鎖されてしまっている2番乗り場への階段もカーテンが開いています。
遠軽駅でもおなじみ、改札中の方面と番線の光る案内表示器がいい感じです。


▲2015年撮影

2回目に訪れたのは7年後の2015年。
この時は同行者の増毛往復に付き合うとともに、留萌駅前から豊富まで沿岸バスを履修しました。
駅が無くなればバス停もそのうち「駅前」ではなくなってしまうのでしょうか。
沿岸バスさんのHPを見ている限りはバス停名変更の案内は見かけなかったものの、時間が経って駅の痕跡が無くなっていくとどうなるか分かりませんね。


▲2023年撮影 旭川駅

▲2023年撮影 深川駅

旭川駅で留萌行の表示が見られるのも3月31日で見納め。
廃止後は時刻も変わり旭川15:16発は12:04発となり、勿論行先は石狩沼田行きとなります。

深川駅乗り換え階段に設置された表示も「留萌方面」ではなくなりますから、貼り替えでしょうか。

1999年に「SLすずらん号」が走り始めた時の賑わいはどこへやら、自分の力とお金で留萌本線に乗りに来れるようになった頃には既に旅客数も激減してSLも走っておらず。
その代わり「ローカル盲腸線の雰囲気」は十分に感じさせてもらいました。

4月1日からは旭川~留萌~羽幌を結ぶ高速バスが新設されるとのこと、鉄道が無くなっても地域に合った公共交通体制が維持されると良いですね。

※写真を撮った当時、限られた日程での乗り潰し要素の多い旅ばかりしていて、写真をロクに撮らなかった自分に往復ビンタを食らわせたいくらいです。模型ばかりに投資して撮影機材に予算を回さなかったのも悔やまれます。スマホカメラの性能が格段に上がったので、今では考えられないですが(笑)とりあえずスマホでガシガシ撮っておけば良い今の時代はかなり気楽です。

今回の留萌本線のさらなる短縮、そして本日発表されたばかりの根室本線富良野~新得間の「2024年3月末廃止、バス転換に同意」のニュース。
かつて乗ったことのある区間が次々と廃止されていき、JR北海道の路線図は年を追うごとにスカスカになって行くのを見ているのは寂しいですね。
勿論、乗りに行くことが一番ですが、時間的制約ですべてに乗りに行くことも難しい訳で、道外からでも任意の区間に対して応援できるようなスキームがあれば良いのですが…(三セクのマイ枕木的な。。)

ついつい寂しい気持ちになってしまいますが、少しでも今ある区間が残ってくれるよう、どんどん渡道して乗って応援をしていきたいですね。

航空各社さん、セントレアから千歳・函館以外の空港にも飛ばしてください…女満別とか帯広とか贅沢は言わないので、せめて旭川へオールシーズン便設定がほしいです…(涙


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