さてさて。非常に「今さら」な話ではあるのですが…
渋谷駅ハチ公口のハチ公の目の前に、「青ガエル」こと東急5000系の先頭車が1両、保存されています。
しかも長さは半分に縮められた「ショーティー」での保存となっており、これには賛否両論が上がっています。リアルBトレと言えないこともないですが(笑
地下の田園都市線改札から上がってくる階段の上屋に合わせたらちょうど良い長さだったんでしょうね。
写真の左端に写っている銀色の柱が階段の上屋の柱で、右端にはハチ公の銅像がちょっと写っていますね。
そして「渋谷」なんて土地のイメージの割には比較的良い保存状態で展示されており、窓ガラスに落書きの傷がちょっとあるものの、車体への落書きはほとんどなく非常にキレイです。
そんな中で前面と妻面の手すりの色がちょっとずつ禿げてきてしまっています。触りやすい位置にあるためか、ちょっと手や傘をかけるのに便利…なためか地の色が見えてきてしまっています。
…地の色?
クリックで大きな写真が出ます。
このデハ5001号車が歩んだ歴史が地層のようになって(!)残っています。
このデハ5001号車は5000系のトップナンバーであるためこの地に保存されているのですが、1986年から1993年までの間、上田交通(現・上田電鉄)別所線に譲渡され、モハ5001として活躍していました。トップナンバーであったことから93年からは長津田検車区及び東急車輌の敷地内で保存され、2006年から渋谷駅前に保存されています。
その歴史の中で塗り重ねられてきた塗料が全てこの剥げてきた部分から見えています。
現在の色(表層)→長津田保存時代→上田2代目色→上田初期色→東急時代→素材の金属というようにまさに「地層」になっています。
禿げてきているのは手すりだけで、まだまだキレイな状態なため塗りなおされるということはないでしょうが、いずれ整備されたらこの地層も見られなくなってしまうかもしれませんね。
もしそんな時は…
このステップだけでも別に保管してっ(笑
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