桜咲車両工場ブログ支区

桜咲車両工場の別館。 工作記録を中心に、名古屋から鉄道まみれの日々をお送りします。

鉄道コレクション東急3000系3001F製作~その2
東急3000系3001F(東横線仕様)製作、前回の続きです。

▲(左)1次車3001F、(右)2次車3003F

製品には1箱に1つ、1次車用の開口部が大きいスカートが付属しています。
このスカートを装着しているのは3001Fだけですので、実質専用品。
前面ガラス裏側の急行灯モールドといい、ありがたい配慮です。(というか発売元の思惑にまんまと乗っている説も…?)

▲(左)桜木町方クハ3100、(右)渋谷方クハ3000

これは目黒線仕様と共通のポイントになりますが、製品はクハ3100をクハ3000代用として使用するよう案内されています。
3000系の貫通扉は「各車両上り方(渋谷/目黒方)のみ」に設置され、車間あたり1枚ずつしか引戸がありません。
という訳でクハ3000系の貫通扉は切除してしまいました。鉄コレ特有の断面が見えてしまうのがなんとも…といったところですが、それはそれ、これはこれで。


また、鉄コレの床下機器は実車写真と見比べつつ大幅な並べ替えを行いました。
一部製品の機器も流用しつつ、大半はGMの東急系に使用されている床下機器バルクを買って来てそれっぽく配置を行いました。

それでもデハ3200に取り付く主変換装置とフィルタリアクトルには類似のものがなく、自作することになりました。
主変換装置は静岡鉄道3000Aの主変換装置を切った貼ったして、それっぽく仕上げています。

3Dプリンタで設計する方も多い世の中で、アナログ(&手抜き?)なことやってるなという自覚はありつつ…


塗装を完了して車体と仮合わせ。
「床下いっぱいに配置された主変換装置」が再現出来たので、個人的に満足です。



そして例によって室内灯を入れる訳でもないですが、床板も塗装。
鉄コレは腰掛座面の色に近い紫色一色で塗られているため、外から見ても結構目立ちます。
最も面積の大きい床がこの色なので目立ってしまうんですよね。

というわけで床を国鉄特急色でおなじみクリーム4号、座面は「JRFレッド(FARBE)」、背ズリは「近鉄マルーン(GM26番)」で塗装。
簡易的ではありますが、だいぶ雰囲気が変わりました。

あらかたの加工と塗装、ウェザリングが終わったら最後はステッカー類を貼りつけ一気に完成へと進めます。

3003F同様に車番・号車表示・ドアコック表示等々必要なインレタはトレジャータウン製を使用。行先表示ははるを製作所です。

ドア窓の駆け込み防止ステッカーはGMのS-1046東急ステッカーを使っているのですが、これだけだとドア窓に貼るステッカーが足りません。窓下部にも(外から見ると)白いステッカーを再現するものが収録されていないのです。

※車内側から見ると、東急ではおなじみ「例のクマ」が掛かれたステッカー。
ミスドのキャラクターなどもデザインされた原田治さんによるもので「ひらくドアにごちゅういください。」のアレです。

可能ならコストは抑えたい…ということで色々試してみた結果「製品付属のステッカーの余白部分」がちょうどいいことに気付きました。
完全に目分量ですが適当な細さ・幅に切り出して貼ってみたところ、かなりいい具合です。そして追加コストはゼロという素晴らしさ。

もはや「(ドア窓に貼るサイズ換算で)いくらでも手に入る」状態ですから、今後は当工場での標準作業になりそうです。





という訳で全ての作業が完了し、東横線仕様の3001F8両編成が完成しました。
久々の長編成もの(個人比)で机の上を占拠する8両分の車体とパーツには閉口したものの、完成した後に「編成もの」として形が残るのは良いですね。
喉元過ぎればなんとやら、でしょうか(笑

世の中的には「3000系が再び8連化!5000系タイプの中間車増備!」という時代ですが、やはり個人的には3000系の8連と言えば3001F。組み替えで3000系の車体だけで組まれた8連をもう一度見てみたかったです。
(その妄想では組み換えの副産物で10-300Rのような編成も生まれる訳ですが…笑)

90~00年頃の東急を集める中でミッシングリンクを埋めてくれるこの鉄コレ、2年温めてしまいましたがようやく有効活用できた気がします。

~おしまい~

コメント

コメントを書く