桜咲車両工場ブログ支区

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津軽海峡線、新幹線開業前夜~その1
さて、客車改造気動車の案件も終わりましたので、年明け早々の北海道遠征の話をかいつまんで。

さて、今年はご存じの通り「北海道新幹線」の開業年でもあります。平成28年3月26日の開業を目指して新年早々にも海峡線を運休しての地上施設側の試験が行われるなど、まさに「開業目前」の雰囲気が色濃くなってきました。

急行はまなす号の乗り納め等「現行の津軽海峡線」の見納めはは夏に済ませていたつもりなのですが、友人に誘われた上に運良くB寝台下段を取る事が出来てしまい、最後の最後で再びの海峡線訪問となったのでした。


▲「特急白鳥 函館」の表示ももうすぐ見納め。
前回は急行はまなす号を全区間乗り通したのですが、今回の一つ目の目玉は「白鳥17号」。
今となっては貴重な485系使用の定期列車であり、高規格の海峡線内をいい音を上げながら疾走してくれます。

「全区間」を乗るべく1本前のスーパー白鳥で新青森へと移動し…

▲新青森へ入線するは白鳥17号

やっと(個人的に)まともな485系3000番台の写真を取る事が出来ました。
前回は津軽今別で迎撃した訳ですが、雨で散々な目に遭った挙句、あまり良い写真は撮れなかったため、ある意味リベンジでした。


とは言っても写真は本業ではないため、こうした駅撮りで充分なんですけどね。



↑のような、妻面の車体標記や屋根上のアンテナ配管の這わせ方等々の情報の方が、モデラー的には重要だったりします(笑


当然、車内の色合いも重要です。
貫通引戸やデッキとの仕切り引戸の色など、「実物を見ないとなかなか分からない」点をつぶさに観察していきます。
完全に怪しい人です(苦笑

ちなみに、写真に写る仕切り引戸はデッキ側がクリーム色(デッキと同色)、室内側が黄色、車端部妻面側はステンレス地そのままとなっています。

TOMIX製品は車体色(=白色)となっているのは標準仕様として、窓形状が原型のままなので改造と再塗装をしてあげる必要がありそうです。

そんな観察をしている内に接続するはやぶさが到着して車内は程よい乗車率に。
全員が思い思いの席についた頃合いで発車となったのでした。

車内では485系のモーター音をBGMにしつつここぞとばかり酒とツマミを空け、"いい頃合い"で列車は函館駅へ到着。



ホーム対面にはさらに北上する人々をキハ281系が待ち受けていました。

青函連絡船時代から長きにわたって津軽海峡を超え北海道各地へ向かう人々の結節点となっていた函館駅。
新幹線が出来ればその結節点は当然、新函館北斗駅へと移り変わることとなります。

新幹線開業後は海峡線特急に変わり「はこだてライナー」が乗り入れてくる事になり、「函館を訪れる人々の玄関口」であることに変わりはありません。

函館中心街の事を考えれば「新幹線が「函館駅」を通っていれば…」というのはありますが、地形や経済性、新幹線の役割等々を現実的に考えればそれはちょっと無理というもの。

「青函連絡」を支えた函館駅の歴史が終わり、今後はどのような変貌を遂げていくのでしょうか。
北海道新幹線の開業が良い起爆剤になることを祈るばかりです。

<おまけ?>

▲平成27年8月10日から「全列車通過」となった津軽今別駅はテープで封印。


▲一方で「新函館北斗」駅となる渡島大野駅はそのまま。

個人的には東京駅で「はやぶさ1号 渡島大野」なんて表示が見たかった。
各方面から「どこだよ!」なんてツッコミが入りまくりそうですが(笑

新幹線が出来ればこの表示板は丸ごと交換されるんでしょうね。

~つづく~

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