桜咲車両工場ブログ支区

桜咲車両工場の別館。 工作記録を中心に、名古屋から鉄道まみれの日々をお送りします。

北陸私鉄巡り~2023夏~その3
駅からのアクセス重視で地鉄ホテルに一泊し、北陸私鉄巡り2日目。
この日は富山地鉄こと富山地方鉄道を巡ります。



電鉄富山駅では本線の高架化工事が進められており、改札を入るとかつて4線あった広々とした構内が一変、入って左側の旧3・4番線は既に消滅しています。
残った1・2番線も終端側は既に使われておらず下り方に寄せた形で2面2線という状況です。高架完成後も2面2線の構造になるようですから、予行演習といった具合でしょうか。

2023年8月時点では、改札から入って右手が1・3番線、左手が2・4番線となっています。
1番線にはお目当ての17480形こと旧東急8590系が待ち受けており、幸先の良いスタートです。


1枚目の京阪3000系と東急8590系が縦列停車している状況もなかなかに面白い光景ですが、3000系が出て行って出発信号が2つ縦に並んでいるのもなかなか見ることのない光景です。
この手の縦列停車が日常的に行われているのは松山駅と泊駅くらいでしょうか。
前述の2例は利用客側の便宜を図るためですが、電鉄富山駅は終端駅。しかも4線あったものを2線に集約したうえで乗客の歩く距離は伸びる…なんとも言えませんね。

さて、この日も列車の運用を見つつの行動ですので毎回切符を購入していたりでは煩雑ですので、乗車前に窓口でフリー切符を購入。これで「急遽思い立って行程変更」が出来るようになります。
最終的に多少出費が増えることになったとしても大きな差額になる訳ではないので、フリー切符を買ってしまった方がスマートかつ効率的に動き回れるので良いものです。

今回の旅では福井/えちぜん鉄道、北陸鉄道、富山地鉄すべてでフリー切符を購入しました。
さらに付け加えるなら旅自体がJR東海の「北陸観光フリーきっぷ」利用で、北陸エリアのJR・三セクが乗り放題という状況。こうなると各私鉄乗り放題のオプション券が欲しくなってきますね(笑


稲荷町で電鉄富山駅から乗ってきた17481Fと上り17485Fが離合。
これで2編成確保です。

先ほどの17481Fが上市駅止まりということで、稲荷町駅で時間調整ののち、電鉄富山駅で折り返してきた17485F充当の宇奈月温泉行き普通列車で改めて本線を下ります。


▲東急時代のフォントを生かした「宇奈月温泉」幕。
5文字表示って往時の二子玉川園以来ですかね。


▲上市駅では先行していた17481Fと再び並びます。
 (私としては良い意味で)こんな時代が来るとは…






久々の8590系のモーター音に酔いしれつつしばし、西魚津駅で下車しました。
時代が止まったような駅舎もすごいのですが、新しめな自販機とのギャップも現代的で良い感じです。
窓口こそ封鎖され無人駅となっていますが、残っている「出札口」の表示が右書きのまま残されているのもなかなかです。



既に富山地鉄に通われている方なら当然かもしれませんが、駅横には北陸本線の築堤が並走していて、時折あいの風とやま鉄道の普通列車が駆け抜けていきます。
特急街道だった北陸本線時代時代に来たらより楽しかったんでしょうね。。



西魚津駅で降り待つことしばし。宇奈月温泉から戻って来た10033Fを撮影。
中間のDD車が外されてしまっているのが残念ですが、それでも貴重な京阪特急色。
インバウンド客も戻ってきているようですし、早くダブルデッカーエキスプレスとして活躍してくれる日が待ち遠しいですね。



逆光で顔が影になってしまいますが、西魚津駅へ入線していく姿も良い雰囲気です。
木造駅舎、2面2線のホームと構内踏切、木造のホーム上屋…ザ・地方私鉄という雰囲気でたまらない駅で、もっと早く知っておくべきでした。

~ところで…~

西魚津駅横、北陸本線の築堤に石積み?レンガ積み?のトンネルのようなものがあります。

拡大してみると、中は石が積まれ通り抜けはできないようですし、当然ながら坑門に接続する道路もありません。
北陸本線をくぐり抜ける道路は数十m北側にコンクリート橋が設けられているほか、見たところ築堤の東側に坑門は見当たりませんでした。

コンクリート橋が出来るより昔、西魚津駅に至るため北陸本線をくぐる道路だったのか、川だったのか…調べても特に記述されたページは見当たらず今のところ謎のままです。

~つづく~


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