"上田交通5200系製作"カテゴリーの記事一覧
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週末に出かけていることが多いのでなかなか進んでいませんが、着実に進行しています。
デハ・クハともにコルゲート・靴擦りの取付が完了し、最終仕上げの段階。
ベンチレータ―・屋根の隙間埋めやドア周りのエッジ出しなど細かい作業が続いています。
前面のコルゲート本数の違いを再現しました。
現在東急車輛総合車両製作所で保存されている元デハは、上田にいるクハに対して最下端のコルゲートが一本多くなっています。
側面のコルゲートと同じプラ棒を使用し、これを削って補足することでモールドされているコルゲートの太さに合わせています。
取り付け当初は違和感がありましたが、サフを吹いて整えた後は、なんとか目立たない程度に合わせることができたので良しとします。
そろそろ配管も考えなければ。。
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製作開始からもう少しで1年経とうとしています。
そんな危機感も心にありつつの作業進行です(笑
今回はコルゲートを再現していきます。
コルゲートの本数がX本で、実車のコルゲート間隔を1/150すると…なんてのは考えてもあまり一致しないもの。
私はエイヤッとばかりに「模型的に見栄えのいい位置」を探しています。
もちろん資料として実車写真を参考にし、上端と下端だけはきっちり合わせます。
肩のコルゲートで言えば、下端はドアの上端とほぼ同じくらい、上端は雨樋よりコルゲート1本分くらい下、という具合です。
エイヤッと言ってもコルゲートの間隔が等間隔でなければ見栄えに大きな影響が出るため上端と下端の間はしっかり等間隔にプラ棒を並べてあげる必要があります。
今回使用したのはPlastruct社の0.3mm×0.3mmの角棒。
プラストラクトのスチロール製の棒です。建築模型/ジオラマに。【建築模...
価格:420円(税込、送料別)
店頭で探した中では最細であり、使ってみたところちょうど良い感じになりましたので正式採用となりました。
上下端を決めてから真ん中の位置を決めます。
肩部分はコルゲート5本ですから中心が出せてやりやすいですね。
指で押さえて緑キャップを流し込み固定します。
多少多めに流しても緑キャップならあまり目立たないこと、また最終的にペーパーがけも行うので気にせずバンバン流し込みました。
指まで固定しない程度に(笑
完成後はこんな感じ。
フリーで位置決めした割にはきれいにできました。
この後耐水ペーパーで接着剤の流し込み後と角棒の角を撮ります。
グレーに塗った車体と白のプラ棒というコントラストでだいぶ目立ちますが、上から塗ってしまえばそこまでは目立たない、というとこまで実証済み。
10本で420円とそこそこいい値段のプラ棒ですが、これは良いものを見つけたようです。 -
2011年の10月以来のこのカテゴリー。
この間6ヶ月、記事にできないくらい少しずつ作業していました(苦笑
前回記事(http://srcfactory.blog.shinobi.jp/Entry/402/)はベンチレーターを載せたところで終わっていますね。
あれからMc車の屋根にはパンタ台が載り、Tc車が箱になっています。
そんなわけで前回の続きということで屋根上パンタ台の設置工事から記事を再開していきましょう。
使用するのはTOMIXのPS13パンタ(確か)に付属してくるパンタ台・ランボードパーツです。
プラ成型の割に固定用のボルトまで再現されている優れ物。
切り離す前にパンタ台の底を斜めに削っておきます。
切り出してしまうと削りにくくなってしまいますから、ランボードを取っ手にすれば削りやすいですね。
ベンチレータ―の方は現物合わせで設置位置を決めていきます。
パンタを置いてマジックで位置を記録、パンタ台を設置する前に先に穴を開けてしまいます。
パンタ台の固定は開けた穴にパンタがちゃんとはまるかどうかを確認した後。
そんなわけでパンタの位置も決まりパンタ台を設置、固定。
ついでに配管予定箇所をペンで罫書いておきました。
ランボードは後から設置しますのでパンタ周りについてはとりあえずこれで一旦作業終了。
続いてコルゲートの再現作業に入ります。
<おまけのお知らせ>
久々に本家HPの方を更新してみました。
3月いっぱいで引退となった119系の写真を追加しました。
→こちらhttp://srcfactory.ninpou.jp/railway_central_EC119.html
昨年東三河に引っ越してから撮り始め、その後すぐに完全置き換えが発表、気づけば全編成引退とかなり急速な展開でした。。
時間的制約もあり結局全編成コンプリートは叶わず仕舞い。それでも大半の編成を記録することができましたので、徐々にアップしていけたらと思います。
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第三回となる上田交通5200系製作記、Mc車だけ着々と作業が進んでおります。
※記事を読み返していたらこれまで会社名を「上田電鉄」にしていたことが発覚、過去の記事も併せて5200系在籍当時の社名である「上田交通」に統一しました。
まずは前面と屋根の接合部分。
ここは元のパーツ形状でははまらないために大幅にカットした部分でもあり雨どいを再構成する必要があります。
まずは瞬間接着剤を盛る→削るで接合部分を整えます。
整えたところでエバーグリーンのプラ棒を使って雨樋を作っていきます。
使用したのは0.25mm×0.5mmという角棒で、2段重ねにしています。
片側を接着、十分に固着したら車体に押さえつけながら瞬着を流して固定していきます。
固定後はこんな感じ。
プラが柔らかいこと、また細くてしなりやすいのでこうした曲面でも十分に固定できます。
時間を置いて十分に固着したところで彫刻刀、棒ヤスリ、耐水ペーパーで整えていきます。屋根との接合部をはっきりさせるだけでなく、製品の雨樋モールドと同じ高さにしなければなりませんね。
雨樋を整え終わったら今度は屋上機器を配置して行きましょう。
まず、矢印で示したランボードの足は必要ないので切除。
また配管関係は全て利用できないので全切除後ヤスリで整えておきます。
東急5000系のキットには5200系改造用パーツが少量ですが含まれています。
屋根上に載るベンチレータ―(?)も付属しているのですが…パンタと比べてとても小さい。
これではパンタを搭載することもできませんので別のパーツを何か持ってくるしかありません。
そんなわけで登場願ったのが名鉄5500系キットの屋根パーツ。
このキットには5000系改造のための二重屋根が封入されているため、これを流用してきます。
不思議なもので屋根Rとの合いはピッタリ。
側面の空気取り込み口の表現は捨てることになりますが、まぁやむを得ないでしょう。
ただしこのパーツもそのまま使うわけにはいかず。
そのままの幅だとランボード足の間に入りきらないため両側は少しずつ削って幅を狭めてやらねばなりません。
1個1個の大きさに切りだしてから両側面を少しずつ削っていきます。
パンタが載る長めのものが1個、短いものが5個となります。
搭載後はこのような形になりました。
まだパンタ台座や配管等がありませんがだんだん細かいところまで形になってきました。
パンタはTOMIXのものを搭載するので、これの位置決め・配管設置を行わなければなりません。
次回はその話…ですかね。
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上田交通5200系製作記の第二回です。
今日は車体側面、裾部分の再構成のお話。
前回記事の最後ではこのような状態まで持って行っていました。
側面の雰囲気はだいぶ出てきていますが、ドアの下端にあたる裾部分がまだ無い状態でした。
作業をしてみてこの状態の方がドア内側の段差になっている箇所を整えるのはやりやすかったので、裾を取り付ける前にある程度段差部分を整えておきました。
裾の再構成…といえば聞こえはいいのですが、要するに1mm厚のプラ棒をビシッと貼りつけるだけの作業です。
どうせ削って調整しなければならないので、すでに構成し終わった側面よりも少し飛び出るぐらいの位置で接着してしまいます。
削っている最中の写真です。
一部「飛び出すぎてしまった」箇所もあり、だいぶ削るはめになってしまいました。
棒ヤスリでおおまかに削り、段差が解消される一歩手前ぐらいから400番の耐水ペーパーに持ちかえてガシガシ削っていきます。
5000系の車体断面ままの妻板は下方へ裾を延ばしてあげる必要があります。
0.5mm厚×2.0mm幅のプラ棒を貼り付け、側面の高さに合わせて切削をしていきました。従来の丸い断面との隙間は瞬間接着剤で無理やり埋め込み。
ここまで来たらサーフェイサー吹きつけにむけて一気に突き進みます。
どうしても隙間ができてしまう前面パーツと側面、屋根の間には適宜プラ棒の小片を差しこみ、瞬間接着剤を塗りたくります(笑
この辺りは削りこんで修正していく必要があるので、ざっくりと接着剤を塗布してしましました。
先頭部の雨どいもどうせ要再構成ですしね。
固まったら棒ヤスリも使用してガシガシ削り、その上で400番の耐水ペーパーによりヤスリがけをしました。
そしてさっそくのサーフェイサー吹きつけ。
予想以上にうまく行ってくれたので現状では及第点といったところでしょうか。
ここから発見された傷に瞬着を盛り、埋めていく作業となります。
先ほど埋めた肩部分や乗務員扉の凹み(削りすぎ)、側面と後付けの裾の隙間・段差埋め、窓枠の段差の明確化…など修正作業が待ち受けています。
ここまでくると車体の大まかな形も見えてくるので早くコルゲートを再現したくなりますね。
しかし事前処理を怠ればその分完成に響いてくるのは明白ですから慎重に、少しずつやらなくてはいけません。
そして熱が冷めないうちに2両目にも手をつけなければ…(笑
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いささか唐突であるのですが、とある車を作り始めました。
最近、あっちの工作をし、こっちの工作をし…とあちこち飛び気味なのですが、どうしたものか。。
今回作り始めたのは写真の車両。
上田交通5200系です。
車両自体は元・東急の5200系で全4両(先頭2両・中間2両)が製造されました。
そのうち上田交通(現・上田電鉄)には先頭車2両の2両編成が譲渡され、現在は1両が上田電鉄に保存されています。
さてこの5200系、一部メーカーから金属キットが発売されてはいるのですが、オークション等でもプレミアがつくほど希少なものになっています。
ではどのようにして製作するか。
素材は実車に最も近いグリーンマックスの東急5000系キット。これには5200系の先頭パーツが付属するため、これを使って5200系を作ろうと画策する方もかなり見かけます。
しかしここで挫折しかけてしまうのが側面形状。
5000系は裾に向かって絞り込むように丸くなっているのですが、5200系の裾をストレート。
また、中央部分を境にくの字に折れ曲がっているという決定的な差があります。
そのため、ドアを含めてこの部分をどう製作していくかが5200系製作のカギとなっていくわけですね。
それではさっそく製作工程に入りましょう。
まずは側面窓の下端を境に側面を真っ二つに。
窓枠があるのでこれが目安になります。
また、非常に硬いので刃を滑らせないように慎重に慎重に切っていく必要があります。
何回も何回も刃を通し、少しずつ切っていきます。
1両目は実験的要素も強いので作業は一歩一歩進めていきます。
両側面を一気に切断せず、まずは片側だけを実験。
切っていない側面パーツと付き合わせて側面をどれだけ作ればいいかを検討します。
難しいのはドアの下半分を再生しなければならないこと。ドアの段差をあらかじめ作っていかなければなりません。
この結果、エバーグリーンの1mm厚×2mm幅のプラ棒を画像のように3枚並べて接着、6mm幅のプラ板を作り、側面を再構成していきます。
下半分の再構成は先頭寄りから。
まずはぶった切った上半分を先頭パーツに接着。ここで垂直を出すのはなかなか厳しいのですが、垂直が出ないと車体にした時にゆがみがでてしまいます。
個人的な見解としてはGMの台車ケースを台座にしておくとちょうどよい高さのようです。この写真も左端は台車ケースで支持していたり。
側面上半分と先頭パーツが固着したら下半分の再構成を始めます。
乗務員扉と先頭パーツの僅かな隙間には0.5mm厚のプラを接着、そこへ6mm高×3mm幅にしたプラ棒をはりつけます。
これは乗務員扉になるので側面よりは一段下げて。下げ具合は上半分の凹み具合に合わせるしかないですね。
また、車体がくの字に曲がっていることから、各パーツは取り付ける前に接着面を若干斜めに削り落しています。
現物合わせにはなりますが客用扉が約7.5mm、ドア間が38mm程度になります。
少しずつ、かつ慎重に下半分にプラ棒を貼りつけていきます。表面を削って整えるのは箱にして強度を十分な状態にしてから。まずは大まかに形作っていきます。
先頭と側面上半分に隙間がありますが、これもあとから埋めます。
まずは大まかに下半分を再構成し、箱にすることを最優先に。
こうした車体キットを作る際のセオリーは「妻と車体・先頭と車体」のようにL字を2つ作ってそれをロの字型に、そこに屋根をはめる」という流れ。
しかし、そうすると側面の「くの字」が出せないので両側面を先頭パーツへ接着し、後から妻板を接着します。
確かに垂直を出すのに苦労はしますが、そうしなければ側面の折れが再現しにくく(妻面は当然5000系の車体断面のままですからね)なります。
写真のような状態にしてからドアと側面の間や上下側面の間など接着面の乱れや凹凸を処理していきます。
400番の耐水ペーパーや棒ヤスリ、彫刻刀を使用して、窓枠のディテールを削り落してしまわぬように。
その作業中で先日の事故が発生したわけです。
妻板が5000系の車体断面のままなので、これの一部を切除→プラ棒で再生という形をとろうとしました。
その作業中に先述の用に「硬い」プラを切ろうとちょっと力を込めたことろ…下の柔らかいプラ材ごとごっそり切り落としてしまいました。
ついでに指もざっくり切りましたorz
常に新しい刃を、というのは工作でも当然のことではありますが、何しろ「新しい刃は切れやすい」というわけでしてプラも指もすっぱり、といったところです。
車体を持ちながら作業していると「刃の先に指を置かない」という常識を忘れてしまうことがある、その痛い教訓になりました。
さすがに写真は怪我への処置も済んでから撮っています(笑
この部分はちゃんと削ってから同じ厚みのプラ棒を貼り付け、再再生をしていきます(苦笑
大まかな再構成も成功し、久々の怪我もばっちりしたところでまた次回。
次回は裾を再生してきます!